新聞紙一枚を折ってできるゴミ箱は、実は非常時にも役立つアイテムなんです。新聞紙の特性をいかして、排泄物や生ごみの処理に便利に使えます。新聞紙ゴミ箱の簡単な折り方を紹介し、臭い漏れ・水漏れ防止の実力を検証してみます。
新聞紙ゴミ箱はこんな時に便利!
新聞紙を折って作るゴミ箱は、中身が見えず、中の臭いの漏れを抑え、ある程度は水漏れも防いでくれます。
もちろん普段から便利に使えますが、災害が発生した際、特にこんな時に役立ちます。
・トイレが流せなくなり、排泄物を自宅に一時的に溜めておかなくてはいけなくなった時
・ゴミ回収が遅れ、生ごみやオムツを自宅に置いておかなくてはいけなくなった時
新聞紙ゴミ箱の折り方
新聞紙を折ってゴミ箱を作る方法はいくつもありますが、今回は簡単で覚えやすい折り方を紹介します。こちらのゴミ箱が作れます。
新聞紙一枚を半分に折り、輪になったほうを上にして置きます。
一度半分に折って、折り目をつけてから戻します。
つけた折り目に向かって上の両方の角を折ります。
今できた三角形の底辺に向けて上側の一枚を下から一度折ります。
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もう一度折ります。
裏返して、左右の辺を中央に向けて折ります。
裏側に長さを合わせるように、下から二回折ります。
広げて、手を入れながら自立するように底の形を作れば完成です。
最後に広げる工程をしなければ、場所を取らずに収納できます。
臭い漏れ防止の実力チェック
先ほど紹介した折り方で折った新聞紙ゴミ箱で、臭いがどの程度漏れなくなるのか検証します。
新聞紙ゴミ箱と比較するのは、「食品用ポリ袋」と、「臭いが漏れないゴミ袋」です。中に同量のカレー粉を入れてどの程度外に臭いが漏れるのか試してみます。
まずは、食品用ポリ袋。小さじ一杯のカレー粉を入れて、口をギュッと結びます。
カレー粉をそのまま嗅いだ時の臭いを10とすると「5」くらいには臭いが減少しています。
続いて、「臭いが漏れない」として販売しているこちらのゴミ袋。15枚入り税込み195円で近所のスーパーマーケットで購入。
同じように小さじ一杯のカレー粉を入れて口をギュッと結びます。
カレー粉をそのまま嗅いだ時の臭いを10とするとこちらは「0」。まったくといっていいくらい臭いが漏れていません。
最後に新聞紙ゴミ箱で検証します。先ほど紹介した折り方で作って、カレー粉小さじ一杯入れ、口を3回折りました。
カレー粉をそのまま嗅いだ時の臭いを10とすると、「3」くらいに減っているように感じました。食品用ポリ袋より臭いが抑えられていますが、臭いが漏れないゴミ袋よりは少し臭いがします。
臭い漏れ防止に特化した商品よりは劣るものの、臭いはかなり抑えてくれました。
水漏れ防止の実力チェック
続いては、水漏れはどの程度防いでくれるのか検証します。
先ほど紹介した折り方でゴミ箱を折り、水を少しずつ入れていきます。漏れずに水がどこまで入れられるでしょうか。
水を小さじ一杯(5ml)ずつ入れていき、その都度水が漏れていないか確認していきます。
まずは一杯目。
この折り方では底面が新聞紙一枚になっている部分もあるので不安でしたが、しっかり漏れを防いでくれました。
底面を触ってみると湿ってはいますが、漏れ出る感じはありません。
二杯目で水が外側にしみ出してきました。袋を持ち上げてみると、ポタポタこぼれてきました。
水が底面に集中したのでこの結果でしたが、ゴミ袋全体で水を吸わせればもう少し多い量の水でも大丈夫だったかも。しっかり水気を絞ってから入れれば、生ごみ処理にも十分活躍してくれそうです。
配信: 防災ニッポン