「1つ良いところがあったら置くもんだよ」。これは、幼いころから祖母が繰り返し私に語ってくれた言葉です。
自由奔放な夫に振り回された祖母
明治生まれの祖母は、同じく明治生まれの祖父と結婚し、さまざまな苦労を経験してきました。祖父は政治活動や仕事、趣味に没頭し、家事はもちろん、畑や田んぼの世話、子育てまですべて祖母が担っていたそうです。幼い私には想像もつかないほど、祖母は祖父に言いたいことが山ほどあったと思います。
それでも寄り添い続けた理由
それでも祖母は、いつも「1つ良いところがあったら置くもんだよ」と口にして、気ままに生きる祖父に寄り添い続けました。同じように、私も夫にイラ立ちを覚えたときは、「夫の良いところは誠実なところ」と思い返して心を落ち着け、なんとかやってこられました。
配信: 介護カレンダー