「仲良しのママがいないと行けない」「そもそも学校というものに良い記憶がないから、近づきたくない」など、その言い分はいろいろ。
ネット上にも「学校行事に行くときは、冷や汗が出る」「学校に近づくだけで心臓がどきどきする」などといったママたちの声がチラホラあるけど…。
なぜ自分の学校でなく、子どもの学校なのに、そんなにも恐怖を抱くのだろうか。ママ向けの子育て講座などを開催しているファインコーチングの山崎洋実さんは言う。
「学校に行くのが怖いという理由にはいろいろありますが、突き詰めると結局、人間関係が面倒くさいということだと思います」(山崎さん 以下同)
●「仲良くならなくても大丈夫」と割り切った関係を
例えば、「ママ友との距離のとり方が怖い人」もいれば、「ひとりで飛び込んでいくのが怖い人」もいる。
「知り合いがいないところで、自分から積極的に声をかけたくないけど、誰かに声をかけてほしいとは思う。でも、声をかけてくれないと、受け入れてもらえないような孤独感を味わうのでは?」
ママ友づきあいの中で、距離感を誤り、気まずくなったり、不仲になったりした相手がいる場合もあるだろう。また、「学校にちょくちょく行くことで、目をつけられ、『あの人ならやってくれるのでは?』と思われて委員などを頼まれるのが怖い」と思う人もいるだろう。
「女の人は群れる傾向があるので、どこかに所属したい、所属していれば安心と感じる人は多いですよね。でも、すでにグループができていたら、後からは入れない。だったら自分で新たにコミュニティを作れば良いけど、それもなかなかできない。そういう思いが疎外感となり、恐怖になるのだと思います」
確かに、知らない人ばかりの中で疎外感を覚えるのは仕方のないことかも。では、そんな不安や恐怖を抱いてしまうママはどうしたら?
「仲良くしなきゃいけないと思うから、不安なんです。別に仲良くなくても大丈夫。一匹狼で良いと割り切ることができる人はそれで良いですし、それができない人は淡々とやり過ごしましょう」
ちなみに、「自分は孤独」「誰も知り合いがいない」などと思っていても、実は話してみると、自分と同じように「知り合いがひとりもいない」というママも意外とたくさんいることがわかる場合がある。
近くに座ったママなどに「実は学校が苦手」「学校って、ちょっと緊張する」などと話してみたら、案外共感してくれる人もいるかも!?
(田幸和歌子+ノオト)