しかも、友だちを家に呼ぶときには、親の許可をとるケースが多く、一方で、「子どもの友だちを家に入れない家」もたくさんある。
共働きで日中、留守の家が増えていることが大きな理由のひとつだけど、子どもたちにとっては居場所がなくなり、公園の片隅や、誰かのマンションの玄関や共有スペースに集ってゲームをしているような姿を見る機会もチラホラ。
また、仲良しの子の家同士が「友だちを家に入れる派」と「入れない派」に分かれる場合、以下のような不満や、すれ違いが生じることもあるよう。
「子どもの友だちのある家では、子どもを一切家に入れないらしい。いつもわが家には遊びに来るのに、呼んでもらったことは1度もない!」(30代)
「わが家はいつでもウェルカム。でも、いつも遊びに来ている子の親にお礼を言われたことがない…」(40代)
「わが子が、親が家にいない友だちの家にいつの間にか入り浸っていた。おうちの人がいない家にはあがっちゃダメといつも言っているのに…」(30代)
●家庭ごと考え方の違いはどうとらえるべき?
家庭ごとに考え方も暮らし方も違うなか、どうすれば?
「『大人がいない家には入らない』ことをルールにしておくのが、やっぱり無難だと思います」と言うのは、マザーネット代表取締役の上田理恵子さん。
子どもは「行っても良い家」とわかると、そこばかりに行くようになるそう。
「お菓子の置き場なども知っていて、襲撃してくることもありますよ(笑)。お友だちの家に行って、おうちの人がいない間に家を散らかしたり、お菓子を食べ尽くしたりしては困りますから、親子できちんとルールの確認をしておいたほうが良いと思います」
もともと子どもの友だちの家庭とは、働き方も、暮らし方も、考え方も違うのが当たり前。「わが家にばかり遊びに来る」と不満に思うくらいなら、断ったほうが良いだろう。
また、わが子が同じ家にばかり行っていないか、ときどき聞いてみること。どこに遊びに行ったのか、おやつを出してもらったのかなども必ず「報告」することを、日頃のコミュニケーションのなかで教えていきたいものだ。
(田幸和歌子+ノオト)