「コーヒーの摂取でがんを予防」することはできる?医師が徹底解説!

「コーヒーの摂取でがんを予防」することはできる?医師が徹底解説!

がん予防のために大切な生活習慣

ここでは、がんを予防する上で大切であると考えられる生活習慣について解説いたします。参考にしながら、がんを予防するようにしましょう。

野菜や果物の適正摂取・バランスの良い食事

野菜や果物を摂取することが口腔がん、咽頭がん、肺がん、大腸がんの予防につながると言われています。肉や炭水化物ばかりで野菜や果物の摂取量が少なくならないように、普段から食事のバランスに気を付ける必要があります。また、前述したように肥満が様々ながんの危険因子となっていることや、がん以外の生活習慣病発症にも関係していることから、適正なカロリー摂取とすることも大切です。普段から食事に気を付け、適正なカロリーとバランスの良い食事をすることががんの予防になると考えられます。

適度な運動

適度な運動をすることががんを予防することも報告されています。結腸がん、閉経後の乳がん、子宮体がんのリスクは適度な運動により改善されます。また、適度な運動は肥満を予防することにも有効です。前述のように肥満もがんのリスクとなる事から、適度な運動をして肥満を防ぐ事でもがんの予防となります。また、適度な運動が、がんの予防となります。日ごろから運動をする習慣を身につけましょう。

感染症の検査・治療・予防

感染症が関係して発症するがんはいくつか報告されています。胃がんの原因となっているヘリコバクター・ピロリ菌や、肝臓がんの原因となっているB型・C型肝炎ウイルス、子宮頸がんや陰頸がん、口腔がん、中咽頭がんの原因となっているHPVウイルス(ヒトパピローマウイルス)が有名です。このほかにもがんの原因となる感染症があります。これらの原因となる感染症の検査をして、必要があれば治療する事は将来がんへ進行することを予防することができます。また、感染していることが分かることで、定期的に検査をして早期にがんを発見することにもつながります。感染症を予防するためのワクチンがあるものは、ワクチンを接種をすることでがんを予防することが可能となります。健康診断などの機会を利用して、なるべく必要な感染症の検査を受けましょう。

禁煙

喫煙は肺がんをはじめ多くのがんにおいて危険因子となります。このため、禁煙することはさまざまながんを予防することにつながります。また、喫煙はご自身だけではなく、周囲の人へも健康被害を及ぼします。まず本数を減らすことからでも始めてみてはいかがでしょうか。ご自身だけではなく、周囲の大切な人のためにも禁煙をしましょう。

節酒

過剰な飲酒はさまざまながんの危険因子であることをお伝えいたしました。アルコールを飲むことで体に取り込まれたエタノールはアセトアルデヒドに代謝されます。このアセトアルデヒドには発がん性物質であるため、がんの発症に影響すると考えられています。このため、アルコールを過度に摂りすぎないことが非常に大切です。先に解説したアルコールの適量(男性で1日あたり純エタノール23g、女性ではその半分)を守り、適量で楽しみましょう。

「コーヒーによるがん予防」についてよくある質問

ここまでコーヒーによるがん予防などを紹介しました。ここでは「コーヒーによるがん予防」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

一日にどれくらい飲むとがんを予防できるのでしょうか?

伊藤 陽子(医師)

コーヒーはがんの予防効果など良い効果が期待できる反面、多く飲みすぎると頭痛や不眠、動悸など起こることがあります。コーヒー5杯以上ではこのような症状が出るため、コーヒーを飲むのであれば5杯以下にとどめた方が良いでしょう。5杯以下でも、胃の痛みや違和感を感じた場合にはコーヒーにより胃に負担がかかっている可能性があるので控えましょう。

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