「髄膜炎菌性髄膜炎」の初期症状をご存じですか? 早期発見のポイントを併せて医師が解説

「髄膜炎菌性髄膜炎」の初期症状をご存じですか? 早期発見のポイントを併せて医師が解説

髄膜炎菌性髄膜炎の前兆や初期症状について

髄膜炎菌性髄膜炎では、無菌状態の血液中に細菌が侵入する「敗血症」に伴う初期症状が見られます。

感染後、数日〜10日程度の潜伏期間を経てから皮膚や粘膜の出血斑、高熱、関節炎などが生じます。その後、発疹や吐き気、頭痛、精神症状のほか、首の後ろが硬くなる「頸部硬直」などの髄膜炎症状も見られます。

なかには感染から急激に症状が現れることもあり、高熱や意識障害、けいれんなどが生じたり、ショック状態に陥ったりして死亡するケースもあります。

出典:厚生労働省検疫所FORTH「疾患別解説骨膜炎菌性髄膜炎」

髄膜炎菌性髄膜炎の検査・診断

髄膜炎菌性髄膜炎の検査では、問診や病理組織学的検査がおこなわれます。

問診では、症状のほか海外への渡航歴や渡航先での行動などについて確認します。

病理組織学的検査は、採取した脳脊髄液や血液を培養するなどして、顕微鏡で状態を観察し、髄膜炎菌の存在を確認します。

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