作家であり料理家の樋口直哉さんのYouTube『樋口直哉の料理論【Cooking theory】』。鋭い着眼点で料理をひも解きながら調理しているので、調理知識も蓄えられます♪「中国粥」の動画では、わざとお米が潰れるような作り方をしており、興味津々。日本のお粥はサラッと仕上げますが、中国では煮汁とお米が一体化し、どろっとしたものがおいしいとされているんですって。本場流の「中国粥」に挑戦してみよう!
【リュウジの爆速5分】暴飲暴食の後は…どこまでも胃に優しい「長芋で無限粥」作ろう!あぁ、沁みる~♡
料理家・樋口直哉さんのX(旧Twitter)がこちら!
明後日は七草粥なのですが中華粥もいいかな、とYotube動画をアップしました。鶏スープのスタンダードタイプのお粥レシピなのですが、途中で仕込む白粥がじつは好き。出来立てであればザーサイを添えるだけで充分おいしいです。https://t.co/LNHfXSD8gF pic.twitter.com/XaCGF9iguD
— 樋口直哉 (@naoya_foodlab) January 5, 2025
作家と料理家の肩書きを持つ樋口直哉さんのXに、「中華粥」の画像がポストされていますよ。
樋口さんは、YouTubeで料理系チャンネル『樋口直哉の料理論【Cooking theory】』を運営。定番レシピを科学の視点でひも解き、わかりやすい解説を交えて調理しています。動画を見ているだけで、知らなかった知識も得られるため、とても勉強になるんですよ。
今回作る「中華粥」は、生米を水から炊いて作りますが、お米の扱い方がユニークでした。
中国では、お粥にすると割れやすい長粒米が主流なのに対し、日本では短粒米が一般的。
そのため、洗ったお米をわざと空気に晒して割れやすくし、白粥を泡立て器で混ぜて、米粒を潰す工程を挟んでいました。お米のでんぷんが流れ出し、とろみ感の強い本場の「中華粥」に近づける作り方なんですって。
こんなお粥の作り方は、初めて見ました!本場流の「中華粥」を作れそうなので、期待大♡さっそく挑戦してみます。
日本のお米でも本場風に作れる♪「中華粥」を作ってみた!
動画では、「中華粥」のトッピングにゴマ油としょうゆを和えた青ねぎ、市販の味付きザーサイ、トースターで焼いた油揚げを用意していました。レシピには書かれていませんが、お好みでトッピングも用意してくださいね。
【材料】(2~3人分)
お米…75g(1/2合)
サラダ油…小さじ1
水…750ml ※お粥用
鶏ガラスープの素(顆粒)…小さじ2
水…400ml ※スープ用
【作り方】
1. お米を軽く洗ってザルに上げ、20分ほどおきます。
洗ったお米を空気に晒すことで表面にひびが入り、割れやすい状態になります。この工程をふまえるのが、ポイント!中国で主流の、長粒米で作るお粥に近づけられるそうですよ。
2. ボウルに1とサラダ油を入れ、手でよく揉み込みます。
洗って空気に晒したお米を揉むことで、表面に傷が付き、加熱した時に割れやすくなるそうです。
日本のお粥は、お米が割れないようにして炊きますよね。日本と中国で、”おいしい”とされるお粥の定義が違うとは、興味深いです!
3. 鍋に水(750ml)と2を入れて、中火にかけます。沸騰するまでかき混ぜ、沸騰したら弱火にして30分炊きます。
お湯が沸くまではお米が沈むので、焦げ付かないように、混ぜながら沸騰させます。8分ほどで沸騰しました。
樋口さんは、「沸騰後は放置してもお米が焦げ付かない」と話していました。でも、心配なので時折かき混ぜながら弱火で30分炊くことに。
30分炊くと、お米が軽く溶けてお粥らしい仕上がりに。味見すると、やわらかく炊けていました。
4. 3を泡立て器で混ぜ、30分おいて冷まします。
お米と煮汁が一体化した、本場流の「中国粥」にするため、泡立て器で混ぜてお米を砕き、どろっとさせます。100回くらいかき混ぜると、煮汁が白っぽくなり、お米の粒が割れて小さくなりました。
30分冷ますと、お米が水分を吸って、重たい状態の白粥に。
中国料理店などでは、この状態まで仕込んで、冷蔵や冷凍にしておくそうです。
今回はたくさん作れたので、お玉4杯分ほどを冷凍でストックしておきます。
冷凍しておくと、体調不良の時などに役立ちそう♪
5. 鍋に水(400ml)と鶏ガラスープの素を入れて、中火で沸騰させます。沸騰したら4を加え、ひと煮立ちさせます。
今回は白粥を半分ほど冷凍したので、水と鶏ガラスープの素を半量にしてスープを作りました。
白粥の段階でお米が水分を吸っているので、スープに入れてもそれほど吸水せず、サラッとした状態で加熱出来ますよ。
お粥が温まったら器に盛り付け、お好みのトッピングを添えます。今回は小口切りにした青ねぎと、市販の味付きザーサイ(ともに分量外)を乗せて、いただいてみます。
淡い鶏ガラスープの味ととろ~っとした口当たりが最高♪トッピングで味変も
料理家の樋口直哉さん考案の「中国粥」が、完成しました♪
トッピングを乗せる前は、シンプルな白粥に見えましたが、青ねぎとザーサイを乗せるだけで、おかず感のあるお粥に早変わり!
食べてみると…。とろ~っとしていて、ポタージュスープのような、少し重ためのとろける口当たり。ほんのりと鶏ガラスープの旨味が効いています。お湯で炊くだけの白粥よりも旨味や塩味が付いているので、淡白なのにおいしく感じます。
ザーサイの中華風な味わいがよく合い、コリコリとした食感も、いいアクセントに。お粥だけのシンプルな味わいもおいしいですが、トッピングを乗せることで、濃いめの味が加わるので、より食事っぽくいただけました。
わざとお米を潰してとろっと感のある本場流の「中国粥」に
作家であり料理家の樋口直哉さんのYouTube『樋口直哉の料理論[Cooking theory]』で見つけた、「中華粥」。これは、長粒米で作る中国のお粥に近づけるための、樋口さんの創意工夫を感じるレシピでした。
日本のお米を割れやすくする調理法が、とてもユニーク!
このレシピで作ると、とろ~っとしたポタージュ風の食べ心地に。本格的な「中国粥」を作れましたよ。
今回は市販のザーサイを合わせましたが、肉みそや青菜の炒め物など、中華風のおかずや、しば漬けや梅干しなどの酸味がある漬け物も合いそうでした。トッピングで様々なおいしさが広がりそうなので、おすすめですよ!
お粥は胃に負担が少ない料理なので、暴飲暴食が続いた時のリセットメニューにもぴったり♪ぜひマスターしてみてくださいね。
配信: あたらしい日日
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