【作家で料理家がガチで挑んだ“中華粥”】に挑戦!お米を割って潰して「とろみ出す」のが中華風なのだ♪

【作家で料理家がガチで挑んだ“中華粥”】に挑戦!お米を割って潰して「とろみ出す」のが中華風なのだ♪

作家であり料理家の樋口直哉さんのYouTube『樋口直哉の料理論【Cooking theory】』。鋭い着眼点で料理をひも解きながら調理しているので、調理知識も蓄えられます♪「中国粥」の動画では、わざとお米が潰れるような作り方をしており、興味津々。日本のお粥はサラッと仕上げますが、中国では煮汁とお米が一体化し、どろっとしたものがおいしいとされているんですって。本場流の「中国粥」に挑戦してみよう!

【リュウジの爆速5分】暴飲暴食の後は…どこまでも胃に優しい「長芋で無限粥」作ろう!あぁ、沁みる~♡


料理家・樋口直哉さんのX(旧Twitter)がこちら!

作家と料理家の肩書きを持つ樋口直哉さんのXに、「中華粥」の画像がポストされていますよ。

樋口さんは、YouTubeで料理系チャンネル『樋口直哉の料理論【Cooking theory】』を運営。定番レシピを科学の視点でひも解き、わかりやすい解説を交えて調理しています。動画を見ているだけで、知らなかった知識も得られるため、とても勉強になるんですよ。

今回作る「中華粥」は、生米を水から炊いて作りますが、お米の扱い方がユニークでした。

中国では、お粥にすると割れやすい長粒米が主流なのに対し、日本では短粒米が一般的。

そのため、洗ったお米をわざと空気に晒して割れやすくし、白粥を泡立て器で混ぜて、米粒を潰す工程を挟んでいました。お米のでんぷんが流れ出し、とろみ感の強い本場の「中華粥」に近づける作り方なんですって。

こんなお粥の作り方は、初めて見ました!本場流の「中華粥」を作れそうなので、期待大♡さっそく挑戦してみます。

日本のお米でも本場風に作れる♪「中華粥」を作ってみた!

動画では、「中華粥」のトッピングにゴマ油としょうゆを和えた青ねぎ、市販の味付きザーサイ、トースターで焼いた油揚げを用意していました。レシピには書かれていませんが、お好みでトッピングも用意してくださいね。

【材料】(2~3人分)
お米…75g(1/2合)
サラダ油…小さじ1
水…750ml ※お粥用
鶏ガラスープの素(顆粒)…小さじ2
水…400ml ※スープ用

【作り方】 
1. お米を軽く洗ってザルに上げ、20分ほどおきます。

洗ったお米を空気に晒すことで表面にひびが入り、割れやすい状態になります。この工程をふまえるのが、ポイント!中国で主流の、長粒米で作るお粥に近づけられるそうですよ。

2. ボウルに1とサラダ油を入れ、手でよく揉み込みます。

洗って空気に晒したお米を揉むことで、表面に傷が付き、加熱した時に割れやすくなるそうです。

日本のお粥は、お米が割れないようにして炊きますよね。日本と中国で、”おいしい”とされるお粥の定義が違うとは、興味深いです!

3. 鍋に水(750ml)と2を入れて、中火にかけます。沸騰するまでかき混ぜ、沸騰したら弱火にして30分炊きます。

お湯が沸くまではお米が沈むので、焦げ付かないように、混ぜながら沸騰させます。8分ほどで沸騰しました。

樋口さんは、「沸騰後は放置してもお米が焦げ付かない」と話していました。でも、心配なので時折かき混ぜながら弱火で30分炊くことに。

30分炊くと、お米が軽く溶けてお粥らしい仕上がりに。味見すると、やわらかく炊けていました。

4. 3を泡立て器で混ぜ、30分おいて冷まします。

お米と煮汁が一体化した、本場流の「中国粥」にするため、泡立て器で混ぜてお米を砕き、どろっとさせます。100回くらいかき混ぜると、煮汁が白っぽくなり、お米の粒が割れて小さくなりました。

30分冷ますと、お米が水分を吸って、重たい状態の白粥に。

中国料理店などでは、この状態まで仕込んで、冷蔵や冷凍にしておくそうです。

今回はたくさん作れたので、お玉4杯分ほどを冷凍でストックしておきます。

冷凍しておくと、体調不良の時などに役立ちそう♪

5. 鍋に水(400ml)と鶏ガラスープの素を入れて、中火で沸騰させます。沸騰したら4を加え、ひと煮立ちさせます。

今回は白粥を半分ほど冷凍したので、水と鶏ガラスープの素を半量にしてスープを作りました。

白粥の段階でお米が水分を吸っているので、スープに入れてもそれほど吸水せず、サラッとした状態で加熱出来ますよ。

お粥が温まったら器に盛り付け、お好みのトッピングを添えます。今回は小口切りにした青ねぎと、市販の味付きザーサイ(ともに分量外)を乗せて、いただいてみます。

淡い鶏ガラスープの味ととろ~っとした口当たりが最高♪トッピングで味変も

料理家の樋口直哉さん考案の「中国粥」が、完成しました♪

トッピングを乗せる前は、シンプルな白粥に見えましたが、青ねぎとザーサイを乗せるだけで、おかず感のあるお粥に早変わり!

食べてみると…。とろ~っとしていて、ポタージュスープのような、少し重ためのとろける口当たり。ほんのりと鶏ガラスープの旨味が効いています。お湯で炊くだけの白粥よりも旨味や塩味が付いているので、淡白なのにおいしく感じます。

ザーサイの中華風な味わいがよく合い、コリコリとした食感も、いいアクセントに。お粥だけのシンプルな味わいもおいしいですが、トッピングを乗せることで、濃いめの味が加わるので、より食事っぽくいただけました。

わざとお米を潰してとろっと感のある本場流の「中国粥」に

作家であり料理家の樋口直哉さんのYouTube『樋口直哉の料理論[Cooking theory]』で見つけた、「中華粥」。これは、長粒米で作る中国のお粥に近づけるための、樋口さんの創意工夫を感じるレシピでした。
日本のお米を割れやすくする調理法が、とてもユニーク!

このレシピで作ると、とろ~っとしたポタージュ風の食べ心地に。本格的な「中国粥」を作れましたよ。

今回は市販のザーサイを合わせましたが、肉みそや青菜の炒め物など、中華風のおかずや、しば漬けや梅干しなどの酸味がある漬け物も合いそうでした。トッピングで様々なおいしさが広がりそうなので、おすすめですよ!

お粥は胃に負担が少ない料理なので、暴飲暴食が続いた時のリセットメニューにもぴったり♪ぜひマスターしてみてくださいね。

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世界が目まぐるしく変わってゆく今だからこそ、自然を身近に感じながら、自分らしく、気持ちよく暮らしたい。『あたらしい日日』は、そんな思いを抱くすべての女性のためのライフスタイルメディアです。「食」や「農」の話題を中心に、“あたらしい暮らし”に合う食べ方、住み方、働き方、遊び方、自分の磨き方…などを提案します。
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