いつ起こるかわからない災害に対応するには、日ごろからの備えが大切ですよね。中でも、食事は毎日のこと。いつもと勝手が違う災害時でも対応出来るよう、食料の備蓄だけでなく、スキルも身に着けておきたいものです。そこで本日は、NHKの公式HPで紹介している”災害食レシピ”から、「小麦粉と水だけのホットケーキ風」を作ってみることに。東日本大震災の被災者の方が、自宅での避難生活で作っていたレシピだそうですよ。
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【NHK公式】いざという時に役に立つ災害食レシピ
本日作るのは、NHKの命と暮らしを守るポータルサイト『NHK防災』で紹介している災害食レシピ。「小麦粉と水だけのホットケーキ風」です。
これは、東日本大震災のとき、自宅での避難生活から生まれた宮城県のマルちゃんさんのレシピ。物資が途絶える中、自宅にあった一袋の小麦粉を使って作ったところ、身も心も温めてくれたそうです。
では、作ってみましょう。
いざという時の災害食レシピ「小麦粉と水だけのホットケーキ風」の材料と作り方
【材料】2~3人分
薄力粉…150g
水…140ml
今回は、分量を半分にして作ります。
【作り方】
1. 薄力粉と水をよく混ぜ合わせます。
2. フッ素樹脂加工のフライパンを熱し、大さじ1杯分くらいの1を入れて、広げます。火加減は言っていなかったので、中火にしました。
3. 2の両面をこんがり焼き、生地に火が通ったら出来上がり。
調理時間は5分。災害時は電気やガスが使えず、カセットコンロなどを使う場合も多いはず。これだと加熱時間が5分弱なので、ガスボンベも節約出来ますね。
お好みで、ケチャップやマヨネーズなどをつけるといいとか。また、カレーがあれば、ナンの代わりにもなるそうですよ。
今回は、いちごジャムとピーナッツバター(分量外)を用意しました。
避難生活はストレスなどで、食欲が低下しがちだと聞きます。そんなとき、元気をくれるのはやっぱり甘いもの。それにジャムとピーナッツバターは常温保存なので、冷蔵保存が出来ない災害時でも使えそうだし。
まずは、何もつけずそのまま食べてみることに。では、いただきます。
おっ、イケる。
味気ないかなと思いましたが、そんなことはなく、十分おいしいです。
こんがり焼けているところはカリッとした食感で香ばしく、中はもっちり。小麦粉のやさしい甘味も感じられます。
市販のケーキや普段作っているホットケーキとはもちろん違いますが、素朴なおいしさがあって、わたしはけっこう好き。
小麦粉のやさしい甘味と香りが、避難生活の不安な心を少しホッとさせてくれるのかな、と想像出来ます。
いちごジャムとピーナッツバターを、それぞれつけてみると…。
問題なく、おいしい。
いちごジャムとピーナッツバター、どちらにもよく合います。生地自体の味がやさしいので、いちごジャムとピーナッツバターの味しか、しなくなりますけどね(笑)。
このほか、ケチャップとマヨネーズをダブルづけしたり、蜂蜜や練乳(各分量外)でも試しましたが、すべての味を受け入れてくれる、懐の深い生地でした。
”懐の深さ”は、災害時にかなり有効ですよね。ほかに食べるものが手に入らず、これを毎日食べなければいけないケースがあるかもしれません。そんなときも、つけるものを選ばないので、マンネリにならずに済むかなと思います。
災害時を生き抜くためには体力が必要で、体力をつけるには、食事が重要になります。いつ起こるかわからない災害に備えて、いかなる場合にも対応出来るよう、”災害時の食”に関する知識やスキルも身に着けておきたいものですよね。
※1歳未満の乳児には、ぜったいに蜂蜜を与えないでください。腸内環境が未熟なため、「乳児ボツリヌス症」を発症する危険性があります。
配信: あたらしい日日
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