メンチカツといえば、手軽で安くておいしくて、庶民の味方のお惣菜というイメージがあります。学校帰りにお肉屋さんで買い食いするなど、なんだかノスタルジックな料理でもありますよね。そんな昔ながらのメンチカツの作り方を、笠原シェフがYouTubeで紹介しているのを発見。作った本人がビックリするほどのおいしさだというので、さっそく作ってみました!
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今回は、テレビでも大活躍中の笠原将弘さんのYouTubeチャンネル『【賛否両論】笠原将弘の料理のほそ道』を参考にしました。
自宅にある調味料とシンプルな材料で作れる、昔ながらのメンチカツです。
笠原さんは、大きな商店街があることで有名な東京・武蔵小山のご出身。当時の笠原さんも商店街にあるお肉屋さんに通い、メンチカツをよく食べていたそうです。
笠原シェフの「笠原流・昔ながらのメンチカツ」の材料と作り方
【材料】※3~4人分(8個できます)
豚ひき肉…200g
豚バラ薄切り肉…100g
玉ねぎ…1個
しょうゆ…小さじ1
サラダ油 …適量
塩…小さじ1強
砂糖…小さじ1/2
白こしょう…少々
薄力粉…適量
卵…1個
牛乳…大さじ1.5
生パン粉…適量(生でなくても可)
キャベツの千切り…適量
レモン(国産)…適量
からし(チューブ)…少々
ウスターソース…適量
塩…少々
【下準備】
玉ねぎ:みじん切りにしておきます。
豚バラ薄切り肉:細かく5mm程度に刻んでおきます。
卵:白身を切るようによく溶いて、牛乳と混ぜておきます。
【作り方】※調理時間:25分
1. フライパンにサラダ油(大さじ1)、玉ねぎ、塩(ひとつまみ)を入れ、中火で透き通るまで炒めます。
2. 火を消してしょうゆを絡め、バットに取り出し冷ましておきます。
3. ボウルに豚バラ肉と豚ひき肉を入れ、塩(小さじ1強)、砂糖、白こしょうを加えて粘りが出るまで練り合わせます。
4. 冷めた玉ねぎを加えて、さくっと混ぜ合わせます。
5. タネを8等分にして空気を抜きながら丸めます。
6. 薄力粉、卵液、パン粉の順に衣をつけ、円盤状になるように少し潰しながら形を整えます。
7. 170℃の油で3分揚げて一度取り出します。
※無駄な油カスはこまめに取りましょう。
8. 3分休ませてから、さらに3分揚げます。
9. 器にキャベツと一緒に盛りつけてレモンを絞り、塩とソースを添えて出来上がりです。
小ぶりでいかにもおいしそうなメンチカツが出来上がりました。箸を入れてみるとサクッといい音がしますよ。
揚げたてなのでまだ肉汁が少しあふれ出してくるところを口へ運ぶと、玉ねぎの甘さと2種類の肉の食感がしっかりと感じられて、本当においしいメンチカツです。同じ豚肉なのに豚バラ肉が粗挽きのひき肉の役目をしていて、その間に入り込んだひき肉と玉ねぎが全体をまとめているといった印象です。
玉ねぎにしょうゆを絡めてあるのでソースをつけなくてもおいしいのですが、塩で食べてもソースで食べてもおいしいのは、幸せとしか言いようがありません。
メンチカツの語源は諸説あって確かではありませんが、個人的にはミンチにした肉で作ったカツという説が一番それっぽいなと思っています。日本人はなぜか外国語をひらがなやカタカナに簡単に置き換えてしまう才能があるらしく、オムレットはオムレツになり、コートレットはカツレツになり、しかも豚肉だからトンカツと命名してしまい、それがもはや当たり前に世間で通用しているというのが現状です。改めて考えると、けっこう不思議に思えます。
最近なぜか「茶色は正義」という言葉をよく聞きますし、自分でもよく好んで使います。茶色の食べ物は見た目にそそられるだけでなく味も本当においしいという不思議。そういえば、小学生高学年の頃にちょっとだけ通っていた塾の帰り道、友人と近くのお肉屋さんで1個50円のメンチカツを買って食べたことをふと思い出しました。小さいメンチカツですが、揚げたてを紙の袋に入れてもらって頬張りながら帰ったものです。夕飯のおかずとしても、小腹の空いた時にもスナック感覚で食べられるさながらファストフードのようなメンチカツがわたしは大好きです。
シンプルなのに本当においしいメンチカツが出来ますので、ぜひ作ってみてください!
配信: あたらしい日日
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