ストローマンインプラントの主な種類
ストローマンのインプラントの種類について紹介します。種類によって特徴が異なり、適用される場所も違いがあります。
BLX
ティッシュレベルインプラント
ボーンレベルインプラント
インプラントにはさまざまな種類があり、埋入後すぐに上部構造を取り付けるもの・周囲炎の発症率が低いもの・柔らかい骨でも使用できるものなどがあります。
ここではそれぞれの特徴について、詳しく紹介します。
BLX
BLXは初期固定が強く、即日荷重に合ったインプラントです。
即日荷重はインプラントを埋入してすぐに、固定式の上部構造を取り付ける治療法のことです。すぐに歯を装着するので、見た目に違和感がありません。
また、手術当日から食事もできるため、患者さんの生活面・精神面での負担を軽減できます。
骨が細くても最終ドリル径を小さくできるため、セルフタップも強いです。柔らかい骨や硬い骨のどちらにも使えるため、適用幅が広いという特徴があります。
ティッシュレベルインプラント
ティッシュレベルインプラントは、インプラント周囲炎の発症率が低いという特徴があります。
生物学的距離に基づいたデザインは、インプラントの周囲の骨の維持だけではなく、環境も良好に保ってくれます。そのため、インプラント周囲炎の発症率が低いことが特徴です。
1回法に適したインプラントが作られており、術式の複雑さも軽減されています。
ボーンレベルインプラント
ボーンレベルインプラントは、柔らかい骨などに使用されるインプラントです。主に骨移植を必要とする場合に使われます。
自然な審美性を得られるようにデザインされているため、前歯などにおすすめです。
その他の主なインプラントメーカーは?
インプラントメーカーは、ストローマン以外にもさまざまなメーカーがあります。
ノーベルバイオケア
京セラ
デンツプライシロナ
プラトンジャパン
これら4つのインプラントメーカーについて、特徴やメリットなどを紹介します。
ストローマン以外のインプラントメーカーについて知りたい方や、どのインプラントメーカーにするか悩まれている方はぜひ参考にしてみてください。
ノーベルバイオケア
ノーベルバイオケアはストローマンと同じく、スイスに本社があります。世界初となる実用インプラント手術をしたブローネマルク教授によって設立されました。
ノーベルバイオケアのインプラントは生体と骨の親和性に優れた「純チタン」の表面に、「タイユナイト」と呼ばれる表面加工が施されていることが特徴です。
これにより、周囲の骨形成が促進されるでしょう。
最新鋭の研究に基づく形状はインプラント周囲の歯肉を安定させてくれるため、審美性に優れているというメリットがあります。
しかしチタン素材は高価で、1本30万円(税込)が相場です。チタンはアレルギー反応が起きにくいといわれていますが、アレルギー反応を起こす可能性もあります。
価格が高価な点や、アレルギー反応を起こす可能性が高い点はデメリットといえるでしょう。ただし、ノーベルバイオケアに限った話ではありません。
インプラントは金属アレルギーを起こす可能性があるため、金属アレルギーを持っている患者さんには不向きです。
京セラ
京セラは電子部品・半導体部品・医療用製品などを製造する国内の大手電子部品・電気機器メーカーです。
日本初となるインプラントを1978年に提供しており、国産メーカーの中では歴史が古いです。
国産インプラントなので、サイズが日本人のお口に合いやすいというメリットがあります。デメリットは、京セラのインプラントを取り扱っている歯科医院が少ないことです。
ほとんどの歯科医院では欧米のインプラントを使っているため、京セラのインプラントを使った治療を受けられる歯科医院は限られています。
費用は歯科医院や使うインプラントの種類によって異なりますが、インプラント1本あたり7万円(税込)からとなっています。
デンツプライシロナ
デンツプライシロナはアメリカに本社を置くインプラントメーカーです。ストローマン・ノーベルバイオケアと共に世界3大インプラントといわれています。
シェアが高いので、引っ越しなどで転院が必要な場合も安心です。デンツプライシロナのインプラントは純チタンのため、生体親和性が高く長期間安定して使用できます。
費用は、1本30万円(税込)が相場です。
プラトンジャパン
プラトンジャパンは純国産のインプラントです。シンプルで成功率が高いインプラントが欲しいという声のもと、日本の精密機械工学が生み出しました。
ミニインプラントを使った入れ歯を固定する治療法の提案もされています。
プラトジャパンのインプラントは日本人の口に合うサイズがメリットですが、国産メーカーを使っている歯科医院が少ないというデメリットがあります。
配信: Medical DOC