サメとフカ。
この2匹を別の魚だと思っている人が多いようですね。
漢字で書いてもサメが「鮫」でフカが「鱶」となって違いますもんね。
この2匹の違いは、たとえばサメより大きくなるのがフカだとか、サメより深い海にすむのがフカだという珍説まであります。
しかし、サメもフカも生物学的にはまったく同じ魚です。
いずれも魚類の中では進化の遅れた軟骨魚類に属し、シュモクザメ科やトラザメ科の魚なのです。
今回はこのサメとフカについて詳しく見ていきましょう!
サメは日本近海に約120種生息
サメは全長20m近くになるジンベエザメから体長がわずか20cmほどのツラナガコビトザメまで、世界の海には約380種、日本近海には120種近くが生息しているといわれています。
日本では映画やUSJのアトラクションである「ジョーズ」で、人気のキャラクター的存在にもなっていますよね。
サメという呼び名は、「鮫」という字ではなく「狭目(さめ)」、もしくは「小目(さめ)」からきているという説が有力です。
これは体に対して目が小さいことから産まれたようですね。
フカは西日本の地方名
一方、フカという呼び名は、西日本で広く使われている地方名のようです。
たとえば凶暴なサメで知られるシュモクザメは、関東では和名通りシュモクザメですが、関西ではシュモクブカと呼びます。
同じようにネズミザメはネズミブカ、ホシザメはホシブカと呼ばれているんです。
どうやら四国や九州地方など西へ行くほどフカという呼び名がよく使われているようですね。
配信: FISHING JAPAN