フワフワの「麩」に栄養はある?
お味噌汁やお吸い物、すき焼きの具材として登場する「お麩」。ふわふわとしていて、栄養がないのでは?と思っている人もいるかもしれませんね。でも実は、精進料理に使われることも多い、たんぱく質が豊富なパワー食材です。この記事では、お麩に含まれる栄養についてクローズアップします。
精進料理にも使われるほど、たんぱく質が豊富
そもそも「お麩」とは、どんな食品なのでしょう。主原料は小麦などに含まれる、植物性たんぱく質の「グルテン」。小麦粉に塩水を加え、粘りが出るまで練ることで形成されます。
▲生麩は、田楽や麩まんじゅうでおなじみ。
小麦粉からグルテンを取り出して作るお麩は、いわば、たんぱく質の塊。肉食がタブーだった修行僧のたんぱく源として精進料理に用いられてきた、というのもうなずけますね。
お麩には主に「生麩」と「焼き麩」があり、生麩はグルテンにもち粉などを加えて蒸したり茹でたりしたもの、焼き麩はグルテンに強力粉などを加えて釜で焼き上げてから乾燥させたものです。
▲ポピュラーな焼き麩「小町麩」
生麩は京都を中心とした関西地方で発達し、江戸時代になってから焼き麩が作られるようになったとされています。
配信: LASISA