●時短につながる食洗機はどうやって選べばいいの?
しかし、家電量販店売り場に行けば食洗機も種類が多いこと…。食洗機は、決して安い買い物ではない。時短に効果的な食洗機のオススメははたして…? そこで、様々な家電を消費者目線で試し、本当に良いアイテム情報を集める雑誌『家電批評』編集部の東春樹デスクに食洗機のオススメ機種ベスト3をお聞きしたところ、1位から3位までをあのメーカーが席捲! まずは結果を紹介しよう。
第1位 「NP-TR9シリーズ」(パナソニック)
…高温洗浄と強力水流で「手洗いよりもキレイ」と謳うパワフルコースを搭載したモデル。設置底面積は55cm×約35cmと狭小ながら、約6人分の食器を一度に洗えるという大容量。しかも、手洗いの7分の1の水で洗える「ECONAVI」機能搭載で経済的。色はブラウン・ホワイト・ベージュの3種類。
第2位 「NP-TM9シリーズ」(パナソニック)
…こちらも1位のモデル同様、パワフルコースや節水機能を搭載。手前開きタイプだから、1.6kg以下であれば上に物を置くこともできる。食洗機を置くと収納スペースがなくなってしまうかも…という家庭にはピッタリ。
第3位 「NP-TCM4シリーズ」(パナソニック)
…こちらは1位・2位のアイテムとは異なり、容量が少なめな「プチ食洗」シリーズ。乾燥機能を有し、消費電力量も少なめな設計。DINKsファミリーで、時々自炊をするような家庭なら十分な機能。
しかし、数多くのメーカーが製造販売するなか、いったいどうしてパナソニック社製品がオススメなのだろう?
「現在、据え置き型の食洗機市場はパナソニックの独壇場です。なかでも、昨年発売モデルが価格的にもこなれておりおすすめ。80度すすぎで不安な洗い残しを取ることができ、実力があります」(東さん、以下同)
●食洗機 ビルトインと据え置きを選べるならどっちがオススメ?
食洗機といえば、据え置きの後付けタイプの他に、キッチンに組み込むことができるビルトインタイプもある。もしも、自宅のキッチンにビルトインタイプの食洗器を組み込むことができる場合、ビルトインと据え置きどちらを取るべき? 違いは…?
「洗浄力や収納力の面でいえば、やっぱりビルトインの方が優れていると言えるでしょう。ただ、ビルトイン式はマイホームやマンションなどを購入する際に導入するかどうか決定しないといけないので、後から導入できる環境にある家庭は少ないでしょう。据え置き型ならキッチンにスペースさえあれば今からでも導入ができます」
少々古いが、日本能率協会総合研究所が実施した「MDBネットサーベイ『キッチンとリビングに関する調査』」(2004年6月調査)には食洗機の普及率に関する結果が記載されており、そこには「食器洗い乾燥機(卓上据え置き)14.7%」、「食器洗い乾燥機(ビルトイン)10.9%」とある。10年以上も前の調査ゆえ、普及率はさらに拡大していると想像できるが、住宅事情からか据え置きタイプを選ぶ家庭が多いことが過去のデータからも読み取れる。
●炊事を時短化するならば「ヘルシオ ホットクック」も◎
さて、せっかくなので、他にも炊事の時短につながりそうなオススメ家電はないものか、東さんに聞いてみると…
「材料を入れるだけでもう1品作れる『ヘルシオ ホットクック』(シャープ)は本当にオススメです。無水調理鍋なので、本当に材料を入れるだけ。シャープ(ヘルシオ)の自動調理性能はオーブンレンジでのノウハウの蓄積があり、かなり再現度は高いです」
ヘルシオが誕生したのは2004年。現在は電子レンジの他にも、炊飯器やジュースプレッソなど、様々なラインナップを展開しており、ヘルシオ ホットクックの最新モデル「KN-HW24C」では無線LANも搭載。メニューを追加更新し、様々な料理に対応できるように進化している。
1日は24時間。時間には限りがあり、働き始めればなおさらのこと。時短につながる家電を購入すれば、時間に余裕も生まれ、仕事を楽しく続けることができそうだ。出費は少々手痛く感じるが、未来への投資という考え方も重要だ。
(文=鈴木大介/考務店)