●時短につながる洗濯機その選び方は?
そこで、様々な家電を消費者目線で試し、本当に良いアイテム情報を集める雑誌『家電批評』編集部の東春樹デスクに、“時短に効果的な洗濯機”のオススメ機種ベスト3をお聞きすることに。まずは結果を紹介しよう。
第1位 「BD-NV110A」(日立)
…ドラム式の洗濯乾燥機。本体奥行きは62cmとスリムなボディが特徴で、狭い通路に設置しても、毛布などの大きな洗濯物をラクに出し入れできる。また、アイロンがけなしでそのまま着られる仕上りにシワを伸ばす「風アイロン」や約12kgの洗濯物を一度に洗える大容量は時短効果への期待大。
第2位 「NA-VX9700」(パナソニック)
…ななめドラム型の洗濯乾燥機。約40度の温水でニオイの原因となる菌を洗い落とす「約40度においスッキリコース」やダニのふんや死骸などのアレルゲンを洗い流す「ダニバスターコース」など、かゆいところに手が届く洗浄機能が充実。
第3位 「ES-PX10A」(シャープ)
…温風の力で洗剤の効果を活性化し汚れを落としやすくする「温風プラス洗浄」機能の他、洗濯槽内壁に独自のダイヤカットを施し穴を無くしたことでパワフルな水流を生み出す「サイクロン洗浄」機能なども搭載。短い時間で効率的に洗浄が可能。
「ドラム式は乾燥機能なら日立、洗浄力ならパナソニックがオススメです。日立の『風アイロン』は他の追随を寄せ付けず、ある程度たくさん洗濯物を突っ込んでもしっかり乾燥してくれます。温水泡洗浄のパナソニックは洗濯物の繊維にしっかり洗剤が浸透し、『家電批評』本誌検証でも高い洗浄力を証明しました。お値段重視で選ぶならシャープがオススメですね」(東さん、以下同)
●洗濯機選びで意識すべき各ブランドごとに特長や違いはある?
かくいう筆者も先日引っ越しを機に、家電量販店へ洗濯機を買いに出かけた。大型の店舗ということもあって、各メーカーごとに洗濯機が並べられており、平均洗濯時間や消費電力などがわかりやすく陳列されていたのだが、各メーカーによって洗濯時間には多少差があるように感じた。
時短な洗濯機を選ぶ際の注意点について、東さんにお聞きすると、洗濯機以外にもそのポイントがあるようだ。
「基本的に、乾燥まで自動で行う場合は時間がかかってしまうのは各社共通していますが、その他に重要なのは温度。洗濯機が設置されている環境によって洗濯時間が変わるので注意が必要です。高温になればなるほど、乾燥の時間が1時間も2時間も余分にかかってしまうのです」
洗濯機置き場は排水の都合上、どうしても浴室と近い間取りが多く、高温多湿な環境であるケースが多い印象。もしも「自宅の洗濯乾燥機が仕様書よりも乾燥に時間がかかる…」と感じる場合は、洗濯機周辺の気温を測ってみよう。
試しに調べてみると、日立の「お客様サポート」ページには、“室温が低すぎたり、高過ぎたりすると、乾燥時間が長くなります”とある。本体の設置場所が5度以下、または、30度以上だと乾燥時間が長くなる場合があるそう。購入前に、まずは環境の見直しもしてみよう!
(文=鈴木大介/考務店)