春から増えるまさかの火災理由 消防局が注意喚起

春から増えるまさかの火災理由 消防局が注意喚起

街中に生息しているハトやカラスなどの野鳥は、私たちの生活に大きく関わっています。

道を歩けば、必ずといっていいほど、どこかで姿を見かけますよね。

鳥たちは春から夏にかけて繁殖期に入り、巣作りに励みます。

雛がエサを求めて鳴く姿は、ほほ笑ましいものですが、意外なことに鳥の巣が原因で火災が発生する可能性があるようです。

電柱から火が…  鳥の巣で火災リスク上昇!

熊本県熊本市にある熊本市消防局は、Facebookにて「火災や停電を引き起こす恐れがある」と、鳥の巣に注意するよう呼びかけています。

鳥の巣の材料は、木の枝や枯れ草、羽毛、洗濯物を干す金属製のハンガーなど。

いずれも、火種があれば火災の原因になりそうな物ばかりです。

とはいえ、実際にはどのような場面で発火するのでしょうか。

同局が例に挙げたのは、電柱の上に作られた鳥の巣でした。

同局によると、巣の材料である金属製のハンガーが電線に接触してしまうと、発火や停電の危険性が高まるとのこと。

電線に触れる位置に作られた鳥の巣が、非常に危険な状態であることが分かるでしょう。

巣作りの時期になると、毎年各地で鳥の巣が原因の停電が発生し、何千棟と被害を受けているようです。

電力会社の職員らが危険な鳥の巣を撤去していきますが、すべてを把握するのは困難。

もし、電柱上に鳥の巣を発見したら、最寄りの電力会社に連絡しましょう。

あなたの通報が、多くの人を救うかもしれませんよ!

車や野外に設置された機器にも注意

電柱以外でも、鳥の巣による火災はあります。

車を屋外に駐車している場合、数日乗らなかっただけで、マフラーやエンジンルーム内などに鳥が入り込んで、巣を作ってしまうことがあるようです。

※写真はイメージ

熊本県熊本市は、ウェブサイトで次のように注意喚起をしています。

熊本市消防局管内で、車のマフラーやエンジンルーム内などの高温になる場所に鳥が巣を作り、それが原因で火災が発生しています。

巣の材料である、木の枝などの燃えやすいものが高温になったマフラー等に接触すると火災を引き起こす恐れがあります。

熊本市 ーより引用

特にセキレイは、車に巣を作ることがある野鳥として知られています。

2、3日でも車を動かしていない場合は、念のため運転前にエンジンルームなどの点検をしておきましょう。

車以外にも、ガス風呂釜の給湯器や、エアコンの室外機など、屋外に機器の一部が設置されている製品は、内部に鳥が侵入して巣を作ることがあります。

※写真はイメージ

機器の不調や異臭などを感じたら、危険な状態かもしれないため、使用を中止して販売店や製造事業者などに点検をお願いしてください。

ただし、巣の中に卵や雛がいる場合、行政の許可なく撤去するのは法律で禁止されているため注意が必要です。

対応については、居住地の自治体などに確認してください。

危険を取り除きつつも、野鳥の営みを見守っていきたいですね。

[文・構成/grape編集部]

出典 KUMAMOTO.CITY.FIRE.SERVICES.BUREAU熊本市

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