東大卒の整理収納アドバイザーが教える「リビング学習」のメリット・デメリット

東大卒の整理収納アドバイザーが教える「リビング学習」のメリット・デメリット

子どもの勉強机がいつの間にか物置き場になってしまっている……。そんなご家庭も少なくないのではないでしょうか。 子どもが集中して勉強できる学習スペースを作るには、どのような工夫ができるのでしょうか?

\集中できないのは「空間」のせいだった!/

東大卒で整理収納アドバイザーの米田まりなさんが伝える子どもが自然と集中できる学習空間のつくり方。

東大卒100人に対するアンケートからわかった「勉強がはかどる条件」とは?

東大生を育てた家庭の間取りや収納の工夫など、具体的な事例をもとに解説した『東大卒収納コンサルタントが教える 子どもが自然と集中する学習空間のつくり方』 (日本能率協会マネジメントセンター)から一部抜粋してお届けします。

間取り・目線の工夫で、子どもの勉強を孤立させない

リビング学習の利点として、

・親の目が届くので安心して勉強に取り組める

・いつでも親に質問ができる

・子どもが隠れてサボることがない

という点があります。

ただしデメリットとしては、

・家族の気配や物音が気になる

・テレビ、ゲーム、兄弟が話しかけるといった誘惑が多い

・自室の学習机と比べて収納スペースが乏しい

・机の高さが合わない

などがあります。

都市部を中心に、住宅価格の高騰や、それに伴う住宅狭小化が進む昨今、住宅メーカー各社からは、リビング学習と子ども部屋をハイブリッドした「子ども用スペース」が提案され始めています。

子ども専用の部屋をひと部屋丸々用意するのではなく、ダイニングの一角を区切った学習ブースや、リビングの一角を区切ったプレイスペース、階段やウォークインクローゼットの一角を活用した、「共有空間内の個人エリア」という考え方がトレンドです。

このハイブリット型スペースの考え方であれば、新築住宅に限らず、今住んでいる家でも、かつ間取りを大きく変えずとも取り入れることができます。

空間をゆるやかに区切る手法としては、次のページのイラストのようなものがあります。

空間を区切る家具の例

『東大卒収納コンサルタントが教える 子どもが自然と集中する学習空間のつくり方』(日本能率協会マネジメントセンター)より

とはいえ、個室として壁で区切られていない以上、防音の観点ではやはり課題があります。

そこで、子どもの受験期に親がテレビを見るにあたっておすすめしたいのが、首掛け式スピーカーです。首にかければテレビの音が聞こえるというもので、直接耳に装着するタイプのイヤホンと異なり、耳を塞がないので長時間の視聴も疲れにくく、子どもから声をかけられてもすぐに反応することができます。

成長にあわせて、間取りやレイアウトを柔軟に変えていくのも、自宅学習を長続きさせるためのコツです。

「個室で勉強してみたが、どうも眠くなってしまうので、リビング横にスペースをつくってほしい」

「受験勉強が本格化してきたので、兄弟で部屋を分けたい」

など、学年ごとに子ども自身のニーズを聞きながら、「今年どこで勉強するか」を決めていきます。

子ども部屋に置かれた学習机があまり使われていなければ、リビングに移動させたり、親が一緒に使ってもOK。

リモートワークの日は、日中は親が机を使い、夕方以降は子どもとバトンタッチしてもよいでしょう。

机の上に荷物を出しっぱなしにせず、好きな時に好きな場所で勉強できる「フリーアドレス式」とすれば、飽きることなく勉強を続けられそうです。

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この続きは、是非書籍でご覧ください。

『東大卒収納コンサルタントが教える 子どもが自然と集中する学習空間のつくり方』(日本能率協会マネジメントセンター)

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育児をしている共働き夫婦のためのメディア「マイナビ子育て」。「夫婦一緒に子育て」をコンセプトに、妊娠中から出産・産後・育休・保活・職場復帰、育児と仕事や家事の両立など、この時代ならではの不安や悩みに対して役立つ情報をお届けしています。
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