3.全身で汗をかく猫もいる!

これまで猫は基本的に汗をかかないと説明してきましたが、例外的に、全身で汗をかく猫もいます。その代表格が「ドンスコイ」という猫種です。
「ドンスコイ」の特徴は、身体の被毛がほとんどないことです。「スフィンクス」のように、「ヘアレスキャット」のカテゴリーに入ります。1987年にロシアで保護された「バーバラ」という猫が始まりです。
通常の猫と違って、「ドンスコイ」には全身に渡って汗腺があるため、夏場でも汗による体温調節が可能です。それゆえに、皮脂の分泌が活発で汚れがたまりやすく、シャンプーやタオル拭きなど、定期的な皮膚のお手入れが欠かせません。
ちなみに、「ドンスコイ」の性格は温厚で、人懐っこく、飼い主さんに対しても従順です。また、寂しがり屋な一面もあり、長時間のお留守番が苦手。他の猫ともフレンドリーな関係を築けるので、多頭飼いに向いている猫種と言えます。
まとめ

今回の記事では、猫がどのように体温調節しているのか、主に夏と冬を例に挙げて紹介しました。
夏であれ、冬であれ、毛づくろいは、猫が体温調節するうえで大切な手段です。ただ、同じ行為でも、季節によって意味が違ってきます。
猫の日常には不思議がいっぱい詰まっています。これからも愛猫を間近で観察しながら、猫の面白さを発見してみてください。
配信: ねこちゃんホンポ
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