「癌性腹膜炎」と「腹膜播種」の違いとは?
腹膜播種はがん細胞が腹膜に散らばる初期の状態であり、癌性腹膜炎はその進行形態で、炎症や腹水が伴う状態です。腹膜播種の初期段階では症状がないことが多いですが、癌性腹膜炎では腹部の痛みや腸閉塞、腹水による腹部膨満などの明確な症状が現れます。腹膜播種は手術による切除や化学療法での治療が試みられますが、癌性腹膜炎はより治療が難しく、主に緩和ケアが中心となります。このように、癌性腹膜炎と腹膜播種は、がんの進行状況や症状、治療方針において異なります。
癌性腹膜炎・腹膜播種の前兆となる初期症状
癌性腹膜炎・腹膜播種の初期症状は、腹痛、お腹の張り、吐き気、食欲不振などがあります。これらの症状は、他の病気でも見られるため、初期には癌性腹膜炎・腹膜播種であると気づきにくい場合があります。気になる症状があるときは医療機関を受診してください
腹痛
癌性腹膜炎・腹膜播種の初期症状で腹痛があらわれることがあります。鈍痛や持続痛の可能性があります。市販の痛み止めなどで改善しない場合はお近くの内科・消化器科を受診してください。特に食欲不振や体重減少を伴う場合は注意が必要です。
腹部の張り
癌性腹膜炎では腹水を伴うことが多く、腹水によってお腹が張ることがあります。腹水だけでなく、腸管の動きが悪くなったり、腸閉塞を起こしている場合も腹部の張りが出てくることがあります。腹部の張りが強くなったり、吐き気を伴う場合は注意が必要です。すぐに近くの内科・消化器科を受診してください。
吐き気・食欲不振
吐き気や食欲不振は他の病気でもみられる症状ですが、その原因が癌性腹膜炎や腹膜播種である可能性もあります。特に体重減少などを伴うときは注意が必要です。お近くの内科・消化器科を受診してください。
配信: Medical DOC