4.ストレスが関連する病気になりやすい

繊細な猫なやや神経質な側面を持つため、ストレスが関連して起こる病気になりやすい傾向があります。特に次のような病気に気をつけてください。
特発性(原因不明の)膀胱炎
過剰な毛繕いによる脱毛及び皮膚炎
心因性の嘔吐や下痢
猫風邪の再発
同じ動作を繰り返す常同行動など
猫は仮にメンタルが弱い場合でも、極力臆病な性格を隠そうとします。そして我慢に我慢を重ねた結果、心のSOSが鳴り響く形で様々な不調が現れます。
繊細な猫に対しては、何事も穏やかな雰囲気で接するようにしてください。イタズラはなるべく事前に防ぎ、強く叱責することは控えてください。
日頃からの距離感も重要です。愛猫のペースに任せ、しつこく構うことも控えます。逆に愛猫が喜ぶこと(撫でてほしいタイミングで撫でる、遊ぶなど)は積極的に行ってください。
"嬉しい"や"楽しい"などのポジティブな感情を多く経験することで、幼い頃の学習をリカバリーすることが大切です。
まとめ

一際繊細な性格になる傾向としては、次の3つの要因が関与していましたね。
持って生まれた性格気質(父猫からの遺伝)
母猫と共に過ごした時間が短すぎた
社会化期にポジティブな体験が少なかった
そして、メンタルが弱い猫には次のような特徴が見られました。
過剰な反応をする
初見のものに驚き怯えてしまう
新しい環境に馴染むことが苦手
ストレス関連の病気になりやすい
猫生経験の浅さに関しては、できるだけ楽しい経験を積むことを意識して接してみてください。全てをカバーできるわけではありませんが、ポジティブな感情は育ちます。
また、日頃の生活の中で『安心感を得られる場所作り』『無理強いしないこと』『強く叱責しないこと』を心がけてください。それでも体調が思わしくないときは動物病院を受診し、性格傾向についても相談してみると良いでしょう。
配信: ねこちゃんホンポ
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