乳幼児にひも付きやフード付きはNG!
少し肌寒くなったときに羽織る上着には、引きひもやフード付きのものがあります。実は、これらの付属品が子どものけがや重大な事故につながる危険性があります。
いくつか具体例をご紹介します。
・すべり台で首回りに付いているひもがすべり台の隙間に引っかかり、ひもが引っ張られて首が絞まった。
・フードをほかの子に引っ張られたり、ドアノブに引っかかったりして首が絞まった。
・上着やズボンの裾に付いている引きひもがものに引っかかったり、自分で踏んだりして転倒。
など
子ども服のひもに関しては、JIS規格という消費者が安心して製品を利用できるようにするための、国内の統一的な安全基準が制定されています。それが、「JIS L 4129(子ども用衣料の安全性-子ども用衣料に附属するひもの要求事項)」で、子ども服のひもが原因で起こる事故の予防のために、年齢層別や身体部位別にひもの有無、長さの制限などが規定されています。
しかし、JIS規格は任意の規格で強制力はないため、規格外の商品が生産、販売される場合もあるので購入時は注意しましょう。 また、フードに関してはJIS規格外となりますが、事故が多いため保育園では着用を禁止しているところもあります。 外遊びの服装は、常に「危険はないかな」という視点で選ぶように心がけましょう。
まとめ
春は気候も良く、お散歩や外遊びが楽しめる時季です。今回の服装の注意ポイントを参考に、ぜひ親子で楽しんでくださいね。
監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀
2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業しました。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援しています。訪問時の相談は、母乳だけではなく離乳食や抱っこひも、スキンケア、寝かしつけなど多岐にわたることも。また、おむつなし育児アドバイザーとして、トイレトレーニングなどの相談も受けています。自身も一児の母として奮闘中です。
配信: ベビーカレンダー(パパママ)
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