人間がおいしく感じる塩分濃度を長谷川さんが伝授
八木さんは、4月30日につばきファクトリーをご卒業されます。次回でこの連載も終了となりますが、これまでの感想をぜひ聞かせてください。
自分が作ったとは思えないくらいおいしい料理ができて嬉しかったです。ここで食べた味が忘れられないんですよ。「食の記憶ってこんなに残るんだ」と驚きです。
初めて挑戦する料理がおいしくできると、なおさら感動しますよね。
そうなんです。失敗を繰り返して成功するのとは、また違った感動があります。最初からできちゃうと「私って天才!?」って気持ちになれちゃうんですよ。
この連載のおかげで「これとこれを合わせるとおいしい」という組み合わせも自然と身に付きました。これまでは調味料で何とかしようとがんばってきたけど、食材の風味や味を活かすと良さがより引き立つし、おいしく仕上がるんですね。調味料だけで何とか仕上げるのは、やめようと思います。
素敵です。長谷川さんからも、八木さんへアドバイスをいただけますか?
連載の現場では、料理中にスタッフの皆さんから見られて緊張するし、「大丈夫かな」という雰囲気になるけど、本当はどんなことが起きても大丈夫なんですよ。料理は自由なので、怖がらずに楽しくやるのが一番です。
アドバイスをするとしたら、人間がおいしく感じる塩分濃度は、全体の質量の1%(0.9~2%)ということ。これを知っておくと、料理の幅が広がりますよ。
今日は「塩を入れすぎた」と心配していましたよね。今回は全体で200gほどの量だったので、塩を2つまみ(2g)入れればちょうどいい塩加減のはず。ケチャップの塩分が入るから多少控え目にする必要はあるけど、その比率だけ忘れなければ自由に料理した時も怖くないと思います。
とても参考になります!
自炊は料理初心者も経験者も関係なく、みんな等しくえらいんです。そこに上も下もないから、無理のない範囲で続けてもらえるとうれしいです。
ありがとうございます!
つばきファクトリー・八木栞さんの「八木メシ、進化中!」、次回はいよいよ最終回!八木さんが「照り焼きチキン」を作ります。お楽しみに!
配信: アイスム