女優の今田美桜が主演を務めるNHK連続テレビ小説「あんぱん」(総合など)第2週「フシアワセさん今日は」(第6~10回)の第9回が10日、放送される。朝田家の家族が切り盛りする「朝田パン」がいよいよオープン。のぶ(永瀬ゆずな)たちは前のめりで仕事に取り掛かるが…。
「あんぱん」第2週「フシアワセさん今日は」振り返り(ネタバレ)
のぶの父、結太郎(加瀬亮)の急死で悲しみに暮れていた朝田家の面々だったが、祖父の釜次(吉田鋼太郎)や母の羽多子(江口のりこ)らは目の前の仕事に打ち込むことで、深い悲しみを乗り越えようとしていた。一方、柳井家では、母の登美子(松嶋菜々子)が帰ってこないことに不安を抱くのぶの同級生、嵩(木村優来)に、伯父の寛(竹野内豊)がある少年雑誌を見せた。それは亡き嵩の父、清(二宮和也)が出版社に勤めていたころに作られたもので、清も漫画が大好きだったと聞かされた嵩は夢中でページをめくった。
そんなある日、朝田家で大きな石材が倒れ、釜次が負傷。3カ月も仕事ができなくなってしまった。さらに羽多子の内職仕事もなくなり、朝田家の台所事情は厳しい局面に。のぶはどうやって家計を助けるかを思案し、風来坊のパン職人「ヤムおんちゃん」こと屋村草吉(阿部サダヲ)に朝田家でパンを焼いてもらい、それを売ってお金を作ることを思いついた。草吉のことが大嫌いな釜次が猛反対したことで計画は白紙になりかけたが、あきらめきれないのぶの説得で草吉が翻意。「だんご屋呼んでこい。あんこがなきゃあんぱんにならねえだろ!」とやる気になり、朝田家であんぱんを作ることになった。
だんご屋の桂万平(小倉蒼蛙)にあんこを分けてもらい、石材で作った即席のパン焼き窯で草吉は早速あんぱんを焼いた。朝田石材店には近所の住人たちが集まり、羽多子は焼きあがった試作品を特別に1個2銭で販売した。あんぱんは次々と売れ、嵩は弟の千尋(平山正剛)にもあんぱんを食べさせた。そして家族みんなでパンを食べたことを覚えているかと聞くと「かあちゃま」と言って登美子がいつ帰ってくるのかと嵩に尋ねた。
のぶは改めて草吉に感謝。その晩、羽多子は、草吉にはパンの焼き方を教えてほしいと頭を下げ、釜次にもここでパン屋をやらせてほしいと頼んだ。乗り気でない草吉だったが、結局釜次に丸め込まれ、腕のケガが治るまでパン屋をやることに。草吉は納戸で釜次の弟子、原豪(細田佳央太)と寝起きをし、朝田家に住み込みながら準備を進めた。本格的な道具もそろえ、のぶや嵩らにも作業を手伝わせた草吉。嵩はその様子を絵に描いた。
そんななか、嵩のもとに1枚のハガキが届く。それは、しばらく音沙汰がなかった母からの思いがけない便りだった。
「あんぱん」第9回あらすじ
「朝田パン」が開店し、張りきって呼び込みをするのぶと羽多子だったが、パンを食べる習慣がないこの町では、思うように売れず苦戦する。
一方、しばらく音沙汰のなかった登美子からハガキが届き、嵩は心が明るくなる。そんな嵩を見てのぶもうれしくなる。嵩は、母に会いたがる弟の千尋(平山正剛)のためにも登美子を探そうと考え、ハガキに書かれた住所を頼りにその町へ向かうが…。
「あんぱん」とは?
人気アニメ「アンパンマン」の原作者として知られるやなせたかしさんと小松暢さんの夫婦をモデルに、生きる意味も失っていた苦悩の日々と、それでも夢を忘れなかったヒロインとその夫の人生を描く。脚本は中園ミホさん。主題歌「賜物」をRADWIMPSが歌い、「語り」を同局の林田理沙アナウンサーが務める。
配信: iza!
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