女優の今田美桜が主演を務めるNHK連続テレビ小説「あんぱん」(総合など)第2週「フシアワセさん今日は」(第6~10回)の第10回が11日、放送される。朝田のぶ(永瀬ゆずな)の同級生、柳井嵩(木村優来)は久々に母、登美子(松嶋菜々子)の顔を見て胸がいっぱいになるが、登美子は困惑した表情を浮かべ…。
「あんぱん」第2週「フシアワセさん今日は」振り返り(ネタバレ)
のぶの父、結太郎(加瀬亮)の急死で悲しみに暮れていた朝田家の面々は、目の前の仕事に打ち込むことでその現実を乗り越えようとしていた。そんななか、祖父の釜次(吉田鋼太郎)が仕事中に負傷。3カ月も働くことができなくなった。さらに母、羽多子(江口のりこ)の内職仕事もなくなり、朝田家の台所事情はひっ迫。どうにかして家計を助けたいのぶは、「ヤムおんちゃん」こと風来坊のパン職人、屋村草吉(阿部サダヲ)に朝田家でパンを焼いてもらい、それを売ってお金を作ることを思いついた。
草吉のことが大嫌いな釜次の猛反対で計画は白紙になりかけたが、のぶの説得で草吉がやる気に。だんご屋の桂万平(小倉蒼蛙)にあんこを分けてもらい、石材で作った即席のパン焼き窯で早速あんぱんを焼くと、試作品は次々と売れた。のぶは改めて草吉に感謝。その晩、羽多子は、草吉にはパンの焼き方を教えてほしいと頭を下げ、釜次にもここでパン屋をやらせてほしいと頼んだ。草吉は乗り気でなかったが、釜次のケガが治るまでパン屋をやることを決意。草吉はのぶや嵩らにも作業を手伝わせ、漫画が大好きな嵩は、その様子を絵に描いた。
「朝田パン」が開店した。張りきって呼び込みをするのぶと羽多子だったが、パンを食べる習慣がないこの町では、思うように売れず商売は苦戦した。一方、嵩のもとに1枚のハガキが届いた。それは、すぐに戻ると言って家を出て行った登美子からの便りで、文面は用事が長引いているという短い内容だったが、嵩の心は明るくなった。
そんななか、嵩の弟、千尋(平山正剛)が高熱を出し、寝床で「会いたい。母ちゃまに会いたいき」とつぶやいた。ある朝、のぶに会った嵩は、物心つかぬうちに伯父の寛(竹野内豊)のもとに養子に出された千尋が、血のつながった兄である自分のことも母のこともしっかり覚えていたと伝える。千尋が登美子に会いたがっていると聞いたのぶは、「ハガキがきたってことは住所は分かっちゅうがやろ? 会いに行って連れてくりゃあえいのに。うちならそうする」と教える。
嵩は草吉に高知の町へ行く道を聞き、歩いて登美子のもとへ向かった。嵩がいなくなったことで柳井家はちょっとした騒ぎに。女中の宇戸しん(瞳水ひまり)も町を歩き回り、嵩を見なかったかと聞き回った。その話を聞いたのぶは自分のせいかもしれないと考え、不安になる。そのころ、嵩はハガキにある住所を見ながら大きな門構えの家の前にたどり着いた。「ごめんください」。出てきた登美子は、格式高い着物を着て髪を大きく結っていた。
「あんぱん」第10回あらすじ
久しぶりに登美子の顔を見て胸がいっぱいになる嵩だったが、登美子は困惑した表情を浮かべる。のぶは、いなくなった嵩が心配でいてもたってもいられない。羽多子は、そんな娘に、売れ残ったあんぱんを売りに行こうと外に連れ出す。すると道にへたり込む嵩の姿が。羽多子とのぶが見守るなか、嵩はあんぱんを夢中で頬張る。腹の底から力が湧いてきた嵩は、力強く歩き出し…。
「あんぱん」とは?
人気アニメ「アンパンマン」の原作者として知られるやなせたかしさんと小松暢さんの夫婦をモデルに、生きる意味も失っていた苦悩の日々と、それでも夢を忘れなかったヒロインとその夫の人生を描く。脚本は中園ミホさん。主題歌「賜物」をRADWIMPSが歌い、「語り」を同局の林田理沙アナウンサーが務める。
配信: iza!
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