『【イチナナチャレンジ】ライバー100人ウルトラ合唱祭!』 / (C)17LIVE
ライブ配信アプリ「17LIVE」が3月30日、100人以上のライバーが一堂に会し「合唱」にチャレンジするプロジェクト『【イチナナチャレンジ】ライバー100人ウルトラ合唱祭!』を開催。同アプリではその模様がライブ配信された。
■「イチナナ」初の“誰でも参加できるリアルイベント”
本イベントは、「17LIVE」が掲げるミッション「人と人のつながりを豊かにすること」をテーマに、誰でも参加できる“合唱”というコンテンツを通じてイチナナライバー、リスナー(配信視聴者)、運営スタッフが一つに繋がり、ライブ配信の楽しさを伝えるために企画された。
「イチナナ」のリアルイベントは、これまでNo.1ライバーを決めるバトル形式のものが主体となっており、会場に来られるのはアプリ内イベントで上位に勝ち進んだライバーが多かった。今回のように誰でも「応募」して参加できるスタイルで100人規模のイベントは、初めての試みとなる。
企画委員ライバーに任命された、日頃から「イチナナ」で活躍しているライバーであるCUTMAN、鈴木りゅうじ、沖野惇、とよぴの4人が、企画のアイデア出しや参加者の募集などに尽力。運営スタッフも含め、未経験のイベントだったため、手探りで始まり、当初は参加者もなかなか集まらなかったが、彼らの熱意が伝わり、当日は東京近郊だけでなく遠方からの参加もあり会場におよそ100人、配信参加も66人に。目標人数の“100人”を大きく上回る結果となった。
イベントは、お笑いトリオ・グランジの遠山大輔と企画委員ライバーのCUTMANのダブルMCで進行。まずはCUTMANを含む4人の企画委員が紹介され、会場から声援が飛ぶ。今回、練習音源や本番の伴奏などピアノ音源制作も担当したとよぴは、会場に向かう途中でMCの遠山に遭遇して挨拶をしたが、彼を知らなかった遠山は不審者だと思い3回無視してしまったそう。「何か、とよ…とよって言ってるなとは思ったんですけど…」と非礼を詫びた。
開催の実現について尋ねられた沖野は「僕ら、企画段階から誘っていただいて、ゼロから一緒に作っていったんですが、最初は“100人(集めるのは)、厳しいよね”って話をしてたんですよね。そこからコツコツと歩んできました」と目標を上回る参加者を背に、感慨深く語った。また、鈴木は「なかなかこういうメンバーで集まる事は無いと思うので、化学反応を起こしてピークの向こう側へ行きましょう!」と熱いコメントで盛り上げた。
『【イチナナチャレンジ】ライバー100人ウルトラ合唱祭!』 / (C)17LIVE
■ボイストレーナー・安原潔氏「ムチャぶりもいいところですよ!」
合唱を指導するのは、ボイストレーナーの安原潔氏。40年以上、数多くのアーティストや声優、舞台俳優の指導をしている大ベテランだが、“教え子”たちからは「やすきよ先生」と親しみを込めて呼ばれているとのこと。そこで、参加者たちが大声で「やすきよ先生―!」と呼ぶと、「はーい!!」とそれを上回るような大きな声で応え、「先生が一番元気。さすがボイストレーナー!」と、MC2人を感嘆させた。
意気込みを聞かれた安原氏は、開口一番「不安でしょうがない」。「そもそも混声3部で(大変なのに)、今日初めて集まって40分でまとめろ、って、ムチャぶりもいいところですよ!」と、40年の大ベテランをもってしても厳しい企画であることを訴える。だが、「参加者の様子を見ていて、イケそうな気もしてきた」と続けた。「今日は細かいことよりも、歌のメッセージがちゃんと伝わるようにみんなで歌って、気分が高揚して達成感が得られれば」と、今日の目標を語った。
課題曲は「Believe」。教科書に何度も掲載されている合唱の定番曲だ。現在のレベルを知る為に、自己申告でソプラノとアルトに分かれた女性ライバーと男性ライバーの全員で、まず1回歌ってみることに。1度も練習してこなかった参加者も数人居て若干不安もあったが、全体的に美しい歌声でハーモニーもまずまず。聞き終えたCUTMANは「もう、おしまいでいいんじゃない?」と一言。今のままでも充分「成功」と言える出来だった。
安原氏も「少し安心しました」と、想定以上のレベルに安堵。しかし、皆で合わせることが重要なのだが、現状、自分のパートをしっかり歌おうとしているせいで、重く聞こえてしまう、と指摘。もう少し明るく歌えるように、と指導方針が決まったようだ。
『【イチナナチャレンジ】ライバー100人ウルトラ合唱祭!』 / (C)17LIVE
■授業後の文化祭練習を思い出す温かい空間にほっこり
練習時間は60分。まずはウォーミングアップ。固まった体をほぐす為に深呼吸した後、肩甲骨を緩めたり、横隔膜のエクササイズ、そして発声練習をして、体も喉も温まったところで、いよいよ本格的な練習がスタートした。
練習に入る前に、安原氏から「歌い出しはピタッと合わせたいので、イントロからリズムをとって」とのアドバイス。そして、「Aメロは少しだけハネぎみに」と歌い方もレクチャーされた。
ソプラノ、アルト、と大きな指摘も無くAメロの指導が進み、男声パートへ。歌声を聴いた安原氏は「うーん、ちょっとコワい(笑)」と指摘。声が出てるのは良いが、柔らかさが無いのが気になったようだ。Aメロは、男女がユニゾンで歌うので「俺についてこい!じゃなくて、女性に寄り添うような感じで」と具体的なアドバイスが入り、先程とは打って変わって優しい歌声になった。
『【イチナナチャレンジ】ライバー100人ウルトラ合唱祭!』 / (C)17LIVE
Bメロも順調で、全員でワンコーラス通して歌ってみると、安原氏も「初めてのわりには上手くいってる」と言うほど。2コーラスめもサクサク進み、安原氏も参加者も余裕が出てきた。企画委員ライバーでもある鈴木がフザケて、安原氏がそれにツッコみ、笑いが生まれる、といったやりとりがなごやかな雰囲気を生み出し、スムーズな練習に一役買っていたような気がした。
別室でモニタリングをしていた遠山とCUTMANも言っていたが、鈴木は、今回の「キーマン」的存在だった。クラスに1人は居る、フザケて授業をかき回すが先生にもクラスメイトにも好かれる生徒…そんな雰囲気の人物で、自分の学生時代を思い出した参加者も多かったはず。年齢も環境も違い、初対面同士も多かったライバーたちが、授業後に文化祭の練習をしている同級生のような気持ちになったのは、鈴木のおかげかもしれない。
『【イチナナチャレンジ】ライバー100人ウルトラ合唱祭!』 / (C)17LIVE
■参加者からも積極的にアイデアが「ペンライトの色をパートごとに…」
通し練習を前に、参加者から「ペンライトの色をパートごとに合わせたら更に盛り上がるのでは?」と提案が。今回、参加グッズとして「イチナナ」のキャラクター“ベイビー”の形のペンライトが配られていたので、それを活用したいとのアイデアだった。全員賛同し、色を決める際、なぜか“赤”の取り合いになり、パートリーダーがジャンケンで決めることに。結果、アルトが赤を獲得。ソプラノが白、男声が紫。勝敗が決まるたびに一喜一憂の声が溢れ、大盛り上がりとなった。
ペンライトを振るタイミングなども決めて、フルコーラスを歌ってみる。本番かと思うほどの完璧さで、安原氏は「もうちょっと時間かかるかと思ってたけど、早く終わちゃったなぁ」と感心しきり。参加者から「天才!」と自画自賛の声が上がったが「天才ではないけどね(笑)」とやんわり否定する安原氏。だが実際、もうほとんど指導する箇所は無く、練習時間10分を残して一段落となった。
そして、安原氏が「今までで一番良かった!」と太鼓判を押すほどの、最後の通し練習を終えて、いよいよ本番に。安原氏自身、100人の指揮をするのは本当に久々との事だったが、「皆が楽しんでいるから、僕もとても楽しい」と手応えを感じている様子だった。
『【イチナナチャレンジ】ライバー100人ウルトラ合唱祭!』 / (C)17LIVE
■一発勝負…本番の出来は大成功「練習を経ると、歌声がこんなに違うんですね!」
そして、この60分の練習の成果を見せる一発本番の時間が。「楽しんで。皆さんの熱量が伝わるようにがんばりましょう!」との安原氏の言葉に続き、シャウトが特徴のライバー・ゆうきの「魂燃やして、1つになりますかーっ!!」という気合いシャウトでスタート。赤、白、紫のペンライトが大きく揺れる中、美しい歌声とハーモニーが響き渡り、ライバーによる「Believe」の大合唱は、大成功!
『【イチナナチャレンジ】ライバー100人ウルトラ合唱祭!』 / (C)17LIVE
MCの遠山も「練習を経ると、歌声がこんなに違うんですね!」と驚き、誰もが笑顔で歌う幸せな雰囲気にも感動した様子だった。
『【イチナナチャレンジ】ライバー100人ウルトラ合唱祭!』 / (C)17LIVE
■「いつか武道館でできたら!」
合唱が終わった後は「番外編」としてゲームコーナーで盛り上がる中、あっという間に予定の2時間が経過。最後の企画委員ライバーたちのコメントに。とよぴは「懐かしい雰囲気で、皆さん(学生時代を)疑似体験できたのかな。隣を見たら、“こんな学年の人、居たんだ!?”みたいになって、非常に面白かったです。今日見てくださっているすべての方々が参加者だと思っています。この『100人チャレンジ』は今回が第1回で、これがうまくいった暁には、また100人でできることを一緒に考えていきたいと思っていますので、運営共々、今後ともよろしくお願いします」と次に繋げたい想いを語った。
沖野は「僕、ボーカル&ギターをやっているんですが、小中学生の時に一生懸命やっていた合唱がルーツなんじゃないかな、と思うぐらい懐かしい気持ちになりました。今日、初めてこういう場に参加した人も多くて、こういう機会を設けてくれた『イチナナ』は最高だと思うし、僕もこれからも盛り上げていきますので、よろしくお願いします」と、感想を述べた。
鈴木は「普段、イベントに出るためには基本的にライバー同士で戦わなければいけないんですけど、今回のように応募者がみんな参加できるのもピースフルで楽しくて、更に全力で楽しんでる姿勢がギフティングで発生するイベントよりも熱量高く盛り上がれたかもしれないと感じました。これからはこういうイベントの方向もあるのかも。今回、初めての試みだったので“どうなんだろう…”と参加に踏み出せなかった人もたくさんいると思いますが、メッチャ盛り上がりました!なので、次回は100人と言わず300、400、2万…いきましょう(笑)!武道館でやりましょう!」と大きな目標を掲げた。
『【イチナナチャレンジ】ライバー100人ウルトラ合唱祭!』 / (C)17LIVE
◆提供:17LIVE
配信: WEBザテレビジョン
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