【いよいよ開幕】リオレウスやアイルーたちの世界と“繋がる”! 大阪・関西万博「モンスターハンター ブリッジ」を体験してきた

【いよいよ開幕】リオレウスやアイルーたちの世界と“繋がる”! 大阪・関西万博「モンスターハンター ブリッジ」を体験してきた

2025年4月13日(日)に開幕を迎える大阪・関西万博。なかでも、ゲーマーを中心に熱い期待が寄せられているコンテンツのひとつが、カプコン発のハンティングアクションゲーム「モンスターハンター」を題材とした体験型コンテンツ「モンスターハンター ブリッジ」だ。

大阪・関西万博の主要パビリオンのひとつ、「大阪ヘルスケアパビリオン」のコンテンツとして造られたモンスターハンター ブリッジは「夢と現実が、ひとつになる。」がテーマとなっている。一体、どのような世界を体験することができるのだろうか?

今回は、先日開催されたメディア向け現地体験会に本誌ライターが参加。モンスターハンター ブリッジを一足先に体験し、その模様をレポートする。

「モンスターハンター ブリッジ」のキーアート。「夢と現実が、ひとつになる。」がテーマだ

■おなじみのキャラクターとご対面!モンスターハンター ブリッジ体験レポ

モンスターハンター(以下「モンハン」)は、ハンターとなったプレイヤーが「雄大な自然の中で巨大なモンスターに立ち向かう」ことを楽しむハンティングアクションゲームシリーズ。2004年の第1作発売以来、オンラインプレイで「他のプレイヤーと協力して強大なモンスターに挑む」というプレイジャンルを確立してきた。

モンスターハンター ブリッジは、大阪の知恵とアイデアを結集し、「いのち」や「健康」の観点から未来社会の新たな価値を創造するとともに、大阪の活力、魅力を世界の人々に伝えることを目指す「大阪ヘルスケアパビリオン」のテーマ「REBORN」から着想を得た。自然や生物、生命の素晴らしさを重要なテーマのひとつとしているモンハンシリーズを活用した、大阪・関西万博のために開発された体験型コンテンツだ。

道中はアイルーの可愛らしい足跡や、リオレウスの巨大な足跡が期待を高めてくれる

そんな足跡が導く先に建つのが、「モンスターハンター ブリッジ」が待つ「XD HALL」だ

会場は、大阪ヘルスケアパビリオンの一部として建設された「XD HALL」。内部に床面直径が約12メートル、高さが約5メートルもの円筒形状のシアターが設置された施設内に、側面および天面にシースルーLEDを、床面にはプロジェクターを用いた、360度すべてモンハンの世界が投影される空間が作られた。

「XD HALL」手前の壁面には、リオレウス、ラージャン、ラギアクルスたちが迫力満点に描かれているのも見どころ。会期中は記念写真の撮影スポットとしてもにぎわいそうだ

「大きい!すごい!」と、取材班もつい記念写真をパチリ。サイズ感が伝われば幸いだ

モンスターを目の前に興奮する我々と重なる、わくわくした表情のアイルーがかわいらしい

体験時に着用するARデバイスは「大阪・関西万博で得られる最高の体験を」という目標のもと新たに開発されたもので、対角105度の広い視野角が特徴だ。眼鏡などをかけた状態でも着用でき、簡単な微調整を経て視覚と聴覚をモンハン世界へとつなげてくれる。ハンドトラッキング機能も備えており、調整中に試すとさっそくリアルな触感に驚かされた。

ARデバイスはシアターへの入場前に受け取る

装着したイメージ。後頭部にあるダイヤルを自分で回して、着け具合を微調整できる

映像によるガイダンスとチュートリアル(この映像もモンハンならではの楽しいものだった)を受け、ついにシアター内へ。そのファーストコンタクト、眼前に一気に広がったモンハンの世界に、筆者を含めた参加者からどこからともなくどよめきの声が上がった。ARデバイスと、シースルーLEDの背面に設置された多数のスピーカーによる360度からの音響、そして演出に合わせた床振動による没入感の高さには、言葉にならない感動があった。

取材班を含め、最初は茫然と周囲を眺める参加者も多かった。なにせゲームとして知るモンハンの世界が、そのまま目の前に広がっているのだ

ARデバイス越しに何かに気付く。同行者がいると、何かを見つけるたびについ「あっち!」と指差して声をかけたくなるのも楽しい

草原のエリアではアイルーとの触れ合いも楽しいものだったが、ARデバイス越しに目の前に現れた、回復ミツムシが特に印象的だった。たっぷりと蜜を貯め込んだ腹部を、誰彼ともなく“たぷたぷ”と触り「おお……!」「わあ……!」と声を漏らす。やがて蜜の塊を割って“回復”すると、やはり筆者をはじめ多くの参加者が驚いて声を上げた。ARデバイス越しに見えているものなのに、蜜が飛び散る様子はあまりにもリアルで、つい目をつぶり、顔を背けてしまうのだ。

ARデバイス越しに見える、蜜を貯め込んだ回復ミツムシの腹部に触る様子。視覚や聴覚、振動も相まって、その“たぷん”とした感触は実にリアルなものだ

場面が切り替わった火山のエリアでは、全身で体感できる噴火の迫力、そして襲い来るリオレウスが大きな見どころとなった。しかし、モンスターハンター ブリッジの参加者はハンターとは異なり武器を持たない。できるのは石を投げることのみなのだ。その巨体で素早く飛び回り、こちらを威嚇するようなそぶりを見せるリオレウスをこれで追い払うことができるのか。筆者を含め、参加者たちはそれぞれ懸命に腕を振り、目の前に迫るリオレウスに立ち向かう。まさしくドキドキ、ハラハラの体験だった。

火山エリア。眼前で繰り広げられる噴火の迫力には、思わずのけぞってしまうほど

■現実とゲームが繋がる体験を!いざ「モンハン」の世界に入り込もう

モンハンで体験型コンテンツとくれば、想像しやすいのはシリーズおなじみのフレーズ「一狩りいこうぜ!」とばかりにハンターとして武器を構え……といった内容だろう。だが、身ひとつの参加者はいざ襲われそうになれば対抗手段は投石のみ、というのが本コンテンツならではのポイントだ。これは、本作の開発ディレクターを務める藤岡要さんの「コントローラーを一度置いてみて、それでもゲームの世界に飛び込めるようなコンテンツを作りたい」という思いがあってのものだそう。現実とゲームを“繋ぐ(bridge)”ことを目指しているのだ。

ARデバイス越しに襲い来るリオレウスに投石で対抗する様子。眼前で唸るその迫力を、文字だけではお伝えできないのがもどかしい

「あなたも作中の登場人物に」といった趣向での体験型コンテンツは各所で作られてきたが、同じ空間にいる他の参加者たちの反応を受け、自分もその方向に目を向けたらモンスターが迫っていた……といった“ゲーム=現実”のこの体験は、多くの人にとって未知のものとなるはず。唯一無二の没入感に感激したのか、体験後には、熱心なモンハンプレイヤーらしき参加者が目元を拭いつつ、カプコンの担当者に感謝を伝える様子も見られたほどだった。

これらを含め、約11分におよぶモンスターハンター ブリッジの全貌は、いざ体験してみてのお楽しみとさせてほしい。シリーズ初期作に少し触れた程度の筆者でも存分に堪能できたので、「聞いたことはあるけど……」程度の知識でも十分に楽しめるはず。もちろん、モンハンをやり込んでいればいるほど発見があるのだろうと思われる内容でもあった。

「XD HALL」前には本作とカプコンのロゴがある。ここも記念撮影で人気を博しそうだ

現実からシームレスにモンハン世界へと飛び込み、そしてこれまたシームレスに現実へと戻ってくるコンテンツだけに、体験後はもれなく夢うつつの状態となること請け合いである。

モンハンシリーズが20年以上にわたり見せ、広げてきてくれた“あの世界”にそのまま飛び込むという贅沢な体験ができるモンスターハンター ブリッジ。世界的人気タイトルを題材にした注目コンテンツだけに事前予約を取るのは一苦労と思われるが、大阪・関西万博に足を運ぶならぜひとも体験してみることをすすめたい。アイルーと触れ合い、リオレウスに襲われ……といったモンハン世界と“繋がる”体験は、きっと貴重なものとなるはずだ。

(C)CAPCOM

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