育児に限界を感じたらどこに相談すれば?
そうした相談先がなく、悩みを抱え込んでしまうママ世代はやはり少なくないようで、カウンセリングルーム アンフィニの心理カウンセラー・青柳雅也さんの元にも、様々な悩みを持ったママたちが訪れるという。
「子どもの健康や障がいについて自分を責めてしまっている方、パートナーの協力が得られず家庭内で孤立してしまっている方、シングルになって自分の親との折り合いが悪い方、互いが男女ではなくなってしまうことで外に目が向いてしまう方など、様々な心の疲労を抱えた方がお見えになります」(青柳さん、以下同)
もっとも身近なパートナーだからこそ、話すことができない内容や吐露できない本音もあり、それらが家事や育児そのものよりも精神的疲労を強めている可能性も高いのかもしれません。
育児で心の疲労を解消したいときはカウンセラーも検討
ところで、もし今の現状に限界を感じたら、いったいどこに相談すべきなのだろうか? 育児をサポートするNPOや自治体などの育児相談窓口もありますが、カウンセラーの元を訪れるべきなのは、どんな時なのでしょう?
「同じ悩みが解消されないときです。育児や家事に限界を感じても、友人や身内などに何度もネガティブなことを話すのは気が引けるでしょう。しかし、心の疲労は我慢して寝ただけでは回復しません。心の疲労を解消したい、今の人生に迷いを感じる、結局自分がどうしたいのかかわらない、そんなときは疾患になる前にカウンセラーの元を訪れてみてください」
子育て支援や育児相談を受け付けるNPOや窓口、サービスは増えつつありますが、もう少し近い距離で、じっくりと相談したいという人は、カウンセラーの元を訪れるのもひとつの手段。悩まず、ふさぎ込まず、気持ちを誰かにアウトプットしましょう。
(文・鈴木大介/考務店)