時おり、周囲のママからそんな声を聞くことがある。そのように感じているママはどのくらいいるのだろうか。
ママテナの独自インターネット調査で「自分の子どもに愛情差を感じたことがあるか」を聞いてみた。(調査期間:2017年12月13日~12月18日、有効回答数:185人)。
●「子どもに愛情差を感じたことがある」人は半数以上に
回答者のなかで子どもが2人以上いる人(143人)を対象に、自分の子どもに対して愛情の差を感じることがあるかをたずねてみたところ、もっとも多かったのが「たまに感じることがある」の46.9%。「正直、常にある」(19.6%)と合わせると、6割以上の人が自分の子どもに対して愛情差を感じたことがあるようだ。
●「下の子には甘くなる」ママたちが多数
「子どもに対して愛情差を感じたことがある」と答えた人に対して、どのようなときに子どもへの愛情の差を感じるのかをたずねてみると、
「下の子は何をしてもかわいく感じる。上の子には少し厳しくしてしまう」(30代後半・女性)
というコメントがかなり目立った。
「上の子に対しては『母の気持ちをわかってくれている』と思いやすいので、感情をそのまま伝えやすい」(30代前半・女性)
「上の子が成長して反抗期などを知ると、下の子になるほど『かわいいのは今だけ』という気持ちが強くなり甘くなる」(30代後半・女性)
というコメントも。
子どもの年齢にもよるが、特に、上の子がイヤイヤ期だったり、小学校に上がって理解力がついてきたりすると、ママの上の子に対する接し方が変わってくるのかもしれない。
また、性差によって愛情や接し方に違いが出ることを感じる人も少なくないようだ。
「父親が女の子をかわいがる分、私は男の子へ愛情を注ぎがちになる」(40代後半・女性)
「女の子と男の子がいますが、男の子のほうがかわいいかも…。女の子は同性だから言動が読めるけど、男の子は宇宙人のようで見ていて飽きない」(40代前半・女性)
「二人の兄妹。兄には異性へのLOVEの愛情が、妹には『かわいい』の家族愛的な愛情がある」(30代前半・女性)
●「愛情差を感じたことがある」人も約半数
また、本調査の回答者185人に 子どものころ、別のきょうだいと比べて、親から愛情の差を感じたり、平等でない接し方をされたりしたと感じることはあったかを聞いた。
その結果、「たまに感じたことがある」が33.0%、ついで「しょっちゅう感じていた」(25.4%)、「ほとんどない」(20.5%)、「まったくない」(12.4%)という結果となり、愛情差を感じたことがある人は約半数に及んだ。
どのようなときに愛情差を感じていたかを聞いてみると、圧倒的に多かったのが、
「何をするにも『お姉ちゃんなんだから(我慢しなさい)!』と言われていた」(30代後半・女性)
というコメントだ。同じことをしても妹や弟はあまり怒られず、不公平に感じていた人が多い模様。
ほかにも、次のようなコメントが寄せられた。
「自分は姉、下は弟だったがいつも家事を押し付けられていた。弟は家事をしたことがなかった」(40代後半・女性)
「男のすることだから、女はダメだと言われたことがあります」(30代後半・女性)
のように「女性だから」という理由で不公平な扱いを受けた、と感じていたというコメントも散見された。
また、妹(弟)側の立場としては
「私は姉妹で妹。私のわがままはわりとと聞いてくれた。欲しいものを買ってもらったりした」(30代後半・女性)
「末っ子なので怒られていない」(60代前半・女性)
など、姉や兄よりも甘やかされていたことを自覚している旨のコメントが多かった一方で、
「姉は何でも新品、妹は基本おさがりだった」(40代前半・女性)
という下の子ならではの不満も目立っていた。
子どもに対する愛情差は、出生順位や性差によって生じやすいといえそう。
自身の子ども時代を思い出しながら、きょうだいへの接し方について、ふりかえってみてもいいのかもしれない。
(取材・文:北東由宇 編集:ノオト)