●どうしてむし歯になるのですか?
「口の中にはむし歯菌がいます。そのむし歯菌が出す酸により歯が溶けてしまいます。それがむし歯です。むし歯菌は砂糖(糖分)が好物です。砂糖の取り方には注意しましょう」(菊池先生 以下同)
●むし歯になりやすい歯ってありますか?
「この歯というよりも、むし歯になりやすい場所はあります。
乳歯の場合、歯と歯の間は隙間があります。ピッタリと並んで生えている歯と歯の間や、奥歯のかみ合わせなどは、むし歯になりやすい場所になります。また『ボトルカリエス』といって、コップで飲めるようになってからも哺乳瓶を使用して砂糖の入っている飲み物を与え続けると、上の前歯の表側がむし歯になってしまいます」
●歯みがき剤は使った方がよいですか?
「歯みがき剤は付属品と考えて使用するとよいでしょう。
歯の着色汚れを落としたり、むし歯を予防する効果はありますが、正しいみがき方や使用方法を間違えると効果は半減します。
たとえば、フッ素の効果は、長い時間口の中に停滞させるほうが効果があります。しかし、たくさん使いすぎて、すぐに吐き出してしまうようでは、むし歯予防効果は期待できません」
●歯みがき剤はいつごろから使えますか?
「ブクブクうがいができるようになる、2歳半~3歳頃からです。味を覚えて歯みがき剤だけをほしがることもありますので、それまでは使用しなくていいでしょう」
●フッ素って歯にいいのでしょうか?
「むし歯予防に効果的です」
●むし歯になりやすい習慣はありますか?
「ダラダラ食いや必要以上の砂糖の摂取は、口の中がむし歯になりやすい環境になるので要注意です」
●歯みがきは1日何回するのがよいですか?
「教科書どおりで言えば、毎食後+間食の回数になります。
なかなか理想どおりにはいきませんが1日2回くらいをめどにみがくことをおすすめします」
●歯みがきを嫌がる子にはどうすればいいでしょうか?
「食前・食後にかかわらず、機嫌の良いときに行ってみてください」
いかがでしたか? これらを参考にして、お子さんの歯をむし歯から守ってあげましょう。
(やまもとさくら+クレッシェント)