●6人に1人が、30代までに1000万円貯蓄を達成!
今回の調査では、30代までに1000万円貯蓄を達成できたのは129人中「21人(16.2%)」。おおよそ6人に1人は、貯蓄を着々と積み立てているという結果になりました。貯蓄を始めたきっかけについて聞いてみると…。
Q.貯蓄を始めたきっかけは?(複数回答。上位5つ)
1)住宅を購入したかったから52.4%
2)老後が不安だったから 38.1%
3)病気や事故などもしもの時に備えたかったから 33.3%
4)養育費が不足しそうだったから 28.6%
5)特に貯蓄するつもりではなかった 19.0%
約半数は、「住宅購入をしたかったから」と回答。頭金としてまとまったお金を用意するなど、具体的な目的があると貯蓄のモチベーションも高まるのかもしれません。
さらに、貯蓄が成功した理由(複数回答)を聞いてみると、過半数の女性が「定期貯金など、強制的に貯蓄する仕組みにした(60.0%)」と答えました。貯蓄の基本は、毎月のお給料から貯蓄額を差し引く「先取り貯蓄」だといいますが、1000万円貯蓄に成功した人たちも、あらかじめ貯蓄のための仕組みづくりをしているようです。
次点は「家計簿をつけた(32.0%)」。一方で、「食費を削った」「水道・光熱・通信費などを削った」という理由はいずれも4.0%でした。“節約”も大切ですが、まずは使ったお金を“把握”することが重要といえそうです。
●1000万円を貯蓄しても「まだまだ足りない」と感じるママは6割
ところで、1000万円貯金を達成すると、心の余裕も出てきそうですが、実際のところはどうなのでしょうか?
Q.1000万円貯金を達成した心境は?(複数回答。上位4つ)
1)貯蓄額はまだまだ足りないので不満足 66.7%
2)気持ちにゆとりが出てきた 23.8%
3)貯蓄を試算運用に回したい 19.0%
4)貯蓄額は充分足りているので満足 4.8%
なんと「貯蓄額はまだまだ足りないので不満足」と回答した人がダントツの結果となりました。老後の生活費として1人あたり最低3000万円が必要ともいわれているだけに、1000万円程度ではまだまだ不安に感じられるのかもしれません。ただ、裏を返せばそれだけお金にシビアだからこそ、貯められるともいえそうです。
最後に、1000万円ためるにはどうすればいいのか? 貯蓄が苦手な人へアドバイスを求めたところ……
Q.「貯蓄ができない」と嘆いている人に向けてのアドバイス(複数回答。上位4つ)
1)いくらの貯蓄が必要かきちんと計算するべき 60.0%
2)収入を上げるべき 44.0%
3)目標に向けて綿密な家族計画を立てるべき 40.0%
4)家計の項目を厳密に設定するべき 20.0%
上記のような結果に。お金を貯めるためには、「先取り投資」しかり、いくらの貯蓄が必要となるか、あらかじめライフプランを立てて目標を定めることが大切なよう。「貯蓄ができない」と悩んだ時は、無理な節約をする前に、まずは自分と家族の今後について考える時間を持ってみてはいかがでしょうか。
(文=周東淑子/やじろべえ)