●利用手数料無料のメリット
ゆうちょ銀行の最大の強みについて、「全国に広がるネットワークです」と話す丸山さん。
「ゆうちょは、北海道から沖縄まで全国にあるので、口座を持っておくと便利だと思います。また、ゆうちょ銀行自体の店舗だけでなく、ゆうちょ銀行が委託する郵便局の貯金窓口でも取引できるほか、コンビニのATMも利用可能です」(丸山さん)
また、手数料の面でも、利点があるといいます。
「ゆうちょ銀行のATMでは、他の金融機関口座への振込みを除き、曜日・時間帯にかかわらず利用手数料はかかりません。また、手数料無料でゆうちょ銀行ATMが利用できるコンビニもあり、他行に比べてお得といえるでしょう。じつは私も上京の際、母親にゆうちょのキャッシュカードを渡されて、ここから仕送りを引き出すように言われました。頻繁に入出金を行う場合は、都市銀行よりもゆうちょが有利だと思います」
●ゆうちょがあれば、各種保険も一括でまとめられる
一方で、保険商品が充実していることも、ゆうちょの魅力なのだとか。
「養老保険や学資保険などを揃えた『かんぽ生命』をはじめ、一つの金融機関の窓口で手続きできる各所保険が充実しています。都市銀行の場合、一般向けの保険と連動しているため、こうはいきません。ゆうちょ銀行の口座を開設すれば保険も連動させることができ、さまざまな機能を集約させられるのも便利だと思います」
さらに、資産運用という点でも、国債や投資信託の様々な商品を取り扱っています。最近では、つみたてNISAやiDeCoといった資産運用商品も充実しており、やはり窓口が多いことで、相談しやすいなどのメリットがありそうです。
「つまり、ゆうちょ銀行は貯蓄も、保険も、投資もできるわけです。この3つが揃っているのは、ゆうちょくらいのもの。身近かつ、非常に利便性の高い金融機関といえるでしょう」
効率的に資産を築くには、金融機関の選び方も重要。さまざまな利点があるゆうちょ銀行は、魅力的な選択肢のひとつといえそうです。
(取材・文=末吉陽子/やじろべえ)