「実は、喪中の範囲は人それぞれなのです。同居か別居、お付き合いの深さ、故人への思い入れ、親交の度合いなどを基準に、最終的にはご自身で決めてOKです。夫と妻で別々で年賀状を出している場合は、夫(妻)の親族が亡くなった際、妻(夫)は欠礼としないケースもあります。連名で出している場合はよく話し合いましょう」(中山さん 以下同)
一般的に、喪中の対象となる範囲は以下の通りだ。
●ほとんどの人が喪中とする
父母子供
兄弟・姉妹
義父(夫や妻の父)
義母(夫や妻の母)
●喪中にする人と、しない人がいる
父方の祖父
父方の祖母
母方の祖父
母方の祖母
義兄弟(夫や妻の兄弟)
義姉妹(夫や妻の姉妹)
●ほとんどの人が喪中にしない
父方の祖祖父
父方の祖祖母
母方の祖祖父
母方の祖祖母
伯父(両親の兄・両親の姉の夫)
叔父(両親の弟・両親の妹の夫)
伯母(両親の姉・両親の兄の妻)
叔母(両親の妹・両親の弟の妻)
従兄弟(父母の兄弟の子供)
では、喪中はがきを出す際はいつ頃までに出すのがよいのだろう?
「喪中はがきとは、正式には『年賀欠礼のあいさつ状』です。毎年やりとりをしている相手が年賀状の準備にとりかかる前の11月中旬から、遅くとも12月初旬には届くように出すようにしましょう」
喪中のお知らせでは、何かの手違いで喪中ハガキが届かなかったり、そもそも出すのを忘れてしまったりするケースもある。もし喪中で年賀状をもらったら、喪中はがきを出さなかったお詫びや賀状をいただいたお礼を書き添えて、寒中見舞いを出そう。
一方、相手から喪中はがきが届いた場合は、次の年の年賀状を出すのを控えること。その場合は、寒中見舞いを出すと喜ばれるそう。ただし、仕事関係や目上の方などは送らない方がベター。
「もし相手から喪中はがきが届いていたのに、ついうっかり年賀状を出してしまった場合は、松の内が明けた1月7日から1月下旬の間に、改めて寒中見舞いを出しましょう」
いつも付き合いのある人への礼儀として、ぜひ覚えておいて!
(北東由宇+ノオト)