「プリザーブドフラワー」とは、最新の保存加工技術によって、お花の色合い・形・柔らかさを永年保つことができる、新しいタイプのお花です。ドライフラワーのようなパサパサ感がなく、しっとりとした仕上がりになります。
「色は染色していますので、自然界にない色合いを楽しむこともでき、軽くて扱いやすいのが特徴です」(桝田さん 以下同)
●プリザーブドフラワーのメリット
・ 生花のように水遣りの必要がなく、手間がかからない
・ 水のことを考えなくてよいのでいろいろなデザインができる
・ 花粉や匂いがないので食卓上の邪魔にならない
・ 花アレルギーの心配がない
・ しおれたり、茶色く朽ち果てることがない
色々な長所があるので、たとえばママ友のホームパーティにお呼ばれしたとき、簡単なプレゼントとして持って行くのにも◎。また、自宅でホームパーティを開くとき、人数分のお花をあらかじめ作って、飾っておき、帰り際にプレゼントするのもオススメですと桝田さん。
せっかくなので、桝田さんがオススメする、プリザーブドフラワーの基本的なアレンジ方法を教えてもらいました。お子さまと、工作気分で作ってみてはいかが?
STEP1:用意する物
まず、お店で売っているプリザーブドフラワー(今回使用するのは6個入りのバラ)と葉っぱと器(合計で3000円~4000円くらい)。ちなみに配色は、お花と器を同色系のグラデーションにしてみました。このほうが失敗は少ないと思われます。あとは、お花用ドライスポンジ(包丁で簡単に切れます)、ワイヤー(裸のものと色のコーティングをしているもの)、はさみ、木工用ボンド、これだけでOK!
STEP2:お花と器の準備
器にお花用ドライスポンジを入れます。サハラは長すぎないように。奥まで詰めると、お花が浮きません(下画像1)。次にお花をより大きく見せるため、指で花びらを開きます。デリケートな作業なので、花びらの付け根側を持ち、そっと一枚一枚丁寧に花びらを開くのがポイント(下画像2・3)
STEP3:ワイヤリング/クロッシング(1)
裸のワイヤーを一本だけ心持ち長くなるよう二つに切って、花びらの付け根の部分へ十字状に刺します。このときも、なるべく茎か付け根部分しか持たないように。
STEP4:ワイヤリング/クロッシング(2)
十字状に刺したワイヤーを下画像1のように折り曲げます。そして花びらの付け根部分のカーブに沿って折り曲げ(下画像2)、一番長いワイヤーで残り3本をグルグル巻きにします(下画像3・4)
STEP5:ワイヤリング/スティッチング
葉っぱにコーティングされたワイヤーを1〜2ミリくらいの幅で刺します(下画像1)。次に、葉の裏側で輪を作ります。輪の直径を小さくし過ぎたら、しなっとなってしまいます(下画像2)。そして、一本のワイヤーで残り一本をグルグル巻きに(下画像3)
STEP6:盛り付け
お花用ドライスポンジの長さに合わせて足を切ります(写真1)。そして、お花を刺すとき、引っ掛かったりすると、つい花を持ってしまうので、お花用ドライスポンジに穴を空けます(下画像2)。次にワイヤー部分に、アルミホイールに出した木工用ボンドを塗り、お花を刺します(下画像3・4)。バラの場合、芯が案外ズレていることが多いので、なるべく真上を向けたほうがキレイに見えます。
完成!
リボンを着けたら、トイレや洗面台や和室にも置けるお洒落なプレゼント! 飾り付けるときは、同じものをシンプルに並べるとモダンな雰囲気に。パーティだと間にキャンドルを置けば、いっそうゴージャスになります。
プリザーブドフラワーは保存場所に気を配れば、半年から2年は持つと言われているそう。湿気や乾燥に弱く、直射日光の当たる窓際やクーラーの近くなどに置けば、変色したり割れたりしてしまいますので、ママ友にプレゼントする場合は、そう注意してあげてくださいね。
(ヤマダ カツヤ)