小学校6年生の44%が自分専用の端末を所有
ちなみに、関東圏内の小学1年生~6年生を対象にした調査では、「自分専用の端末を持っている子ども」は、3年生から徐々に増加して6年生ではケータイとスマホをあわせると44%という調査結果もあるようです(教育ネット調べ)。
とはいえ、親としてはやはり、大人が使うスマホやタブレットを与えることに一抹の不安を感じてしまうもの。そうした声を受けてか、最近は「子ども向けのネット端末」も増えているようです。通常の端末と異なる点について、子どもとネットの関係に詳しい、教育ネットの大笹いづみさんにお話を伺いました。
「子ども向けのネット端末の場合、年齢に応じたアプリが搭載されているというのがひとつの特徴です。近頃は無料のアプリが充実していますが、それらをダウンロードする際は年齢にあった内容かどうか精査する必要があると思います。そうした場合、普通の端末だと親が気を付けながらアプリを選んでダウンロードしなければなりませんし、利用の仕方なども細かく設定しないといけないので、かなり手間がかかります。そうした意味でも、あらかじめ子ども向けに設計された端末だと安心かもしれません」
では、子ども向けに開発されている端末にはどのようなものがあるのか、具体的にご紹介しましょう。
●tap me(タップミー)/メガハウス
恐竜大図鑑や絵本など、知育系のアプリが多数搭載されているタブレット端末。子どもの好奇心をかき立てるようなアプリを30種類以上揃え、子どもの成長に応じてアプリをインストールすることが可能です。また、「パパママモード」と呼ばれる管理機能も充実。プレイ時間を設定できる「使いすぎ防止タイマー」や、ブラウザやメールなどのアプリを使用制限することもできます。
●キッズケータイ HW-01D/docomo
安心機能が満載の子ども向け携帯。電話やSMSはあらかじめ登録した相手とだけやり取りができます。また、メッセージも定型文を選ぶだけで簡単に作成することができるので最初に持たせる携帯にはぴったりかも。もちろん自由入力もできます。さらに、イマドコサーチ(別途申込み必要)で、契約者のiモードケータイやスマホ、パソコンから地図で子どもの居場所を確認できるので、防犯にも一役買ってくれそう。
●コドなび!/バンダイ
Android OSをもとに幼児教育向けにカスタマイズされた端末。バンダイと東京学芸大学、東京学芸大こども未来研究所の共同研究によって誕生。「それいけ!アンパンマン」のキャラクターをベースに、合計150種類以上のオリジナル学習メニューがプリインストールされています。Wi-Fi機能を使った「こどもメール」からパパママにメールを送ることも可能です。
「気をつけないといけないのは、安易に自分のタブレットやスマホなどを与えてしまうこと。子どもも知識がないまま感覚的に操作してしまい、知らない間に課金アプリを利用していたというケースもあるようです」と大笹さん。そうしたリスクを未然に防ぐ意味でも、子どもにネット端末を与えるときはよくよく検討が必要かもしれません。
(文・末吉陽子/やじろべえ)
(文・末吉陽子/やじろべえ)
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【取材協力】
大笹いづみ
株式会社教育ネット代表取締役、一般社団法人こどもコミュニティサイト協議会代表理事。システムエンジニア・企画・マーケティング・営業にたずさわり、社内で企業内起業を経験。その後、こどもSNS“ぐーぱ”(http://goo-pa.jp)を開発し平成24年に一般社団法人「こどもコミュニティサイト協議会」を立ち上げる。平成26年には情報モラル教育やネット利用実態調査などを手掛ける株式会社教育ネットを設立
株式会社教育ネット代表取締役、一般社団法人こどもコミュニティサイト協議会代表理事。システムエンジニア・企画・マーケティング・営業にたずさわり、社内で企業内起業を経験。その後、こどもSNS“ぐーぱ”(http://goo-pa.jp)を開発し平成24年に一般社団法人「こどもコミュニティサイト協議会」を立ち上げる。平成26年には情報モラル教育やネット利用実態調査などを手掛ける株式会社教育ネットを設立