NPO法人マザーズホームケア全国講師会会長の稲垣俊彦さんに、安全で失敗しない、さらに赤ちゃんもご機嫌でいられるベビーヘアカットのコツを教えてもらった。
ベビーカットに必要な道具
まず、ベビーヘアカットに用意する道具はこちら。
・すきばさみ(刃先がギザギザのもの)
・コーム
・ケープ(ゴミ袋をアレンジしてもOK)
「まず、髪専用の切れ味の良いはさみを用意しましょう。よく切れないはさみを使ったり、文具用のはさみで代用しようとすると髪を痛めるほか、お子さんも痛がって嫌がります。長く使っていくものですから、良いものをひとつ購入しておいてもいいですね」(稲垣俊彦さん 以下同)
すきばさみは、ベビーヘアカット初心者ママの必須アイテム。量が多い髪を減らすときや、毛先を自然に軽くしたいときなど、失敗が少なく安全でとても便利。またコームは髪をといたり、髪を分けるときに重宝する。
はさみの持ち方・使い方
▲(注)実際は、すきばさみを使用します
「最初は、はさみの持ち方から。右利きのママなら、右親指と薬指をはさみの穴に通し、くしは左手の親指、人差し指、中指で持ちます。
そして、はさみは下からではなく、必ず上から入れること。下から入れると赤ちゃんが突然振り向いたときに、首元や顔を傷つけたりと大変危険です」
カットの方法
はさみの正しい使い方を確認できたら、いよいよカットへ。
「コームで髪を持ち上げ、出てきた髪をすいていくようにはさみを入れます。毛量が多い部分を切るときは、髪の毛を指でつまんで引き出し、根本から3~4センチ離した部分からはさみを2~3回入れます。髪を真上に持ち上げるようにして切ると、自然な仕上がりになりますよ」
髪の毛の生え方がまばらな場合は、ムリにすべて切らなくても大丈夫。毛が集まっている場所や、色の濃い部分だけをすいてあげれば良いでしょう、と稲垣さん。
「ベビーのヘアカットはとにかく素早く行うのがポイント! とはいっても慣れないうちは、動きが活発な赤ちゃんの髪の毛を切るのは大変です。そんなときは、テレビや絵本を見せながら切るとスムーズ。またはさみを見ると泣きだしてしまうという赤ちゃんは、寝ているときに抱っこをしたまま切ってしまうのもオススメです」
ママはちょっぴり大変だけれど、へアカットは小さいときにしかできない貴重な親子コミュニケーション。愛おしい我が子との時間を、楽しみながら味わおう。
(文・江川知里+クレッシェント)