初の子連れ飛行機旅の注意ポイント

初の子連れ飛行機旅の注意ポイント

第1回 子どもと一緒に海外旅行の注意点
海外旅行に行きたいけれど、子どもが小さいからムリ…とあきらめていませんか? 「それはちょっともったいないですね」と語るのは、『子どもといっしょに海外旅行だいじょうぶBOOK』(メディアファクトリー)の著者、笠井貞子さん。

「子どもの年齢に合わせた行き先や航空会社を選べば、思ったよりもスムーズに旅することができるんですよ」(笠井さん 以下同)

とはいえ、初めての海外旅行、初めての飛行機となると、不安が先立ってしまいがち。

「子連れ旅行をスムーズにするポイントは、事前の下調べと準備です。いざ飛行機に乗るまでに、できる限りの手をうっておきましょう」

●サービス差異あり!航空会社選びにこだわろう

「まずは、利用する航空会社の子ども向けサービスを確認し、事前予約が必要なものは、早めに手配しておくことをおすすめします。航空会社や渡航先、出発空港などによってサービス内容は異なりますが、充実しているのはやはり日本の航空会社。格安航空会社(LCC)は、期待しない方がいいでしょう」

代表的なサービスの1つが機内食。離乳食や幼児食、2歳以上12歳までのチャイルドミール、さらには航空会社によってはアレルギー対応食の用意もあるという。赤ちゃんの体重制限はあるが、事前に予約すれば2歳未満の赤ちゃん用ベッド(バシネット)も利用可能だ(数に制限あり)。

「子ども連れの海外旅行は、手荷物が増えてしまいがち。少しでも身軽に搭乗するために、紙おむつを利用する方法もあります。JALは要予約、ANAは機内に用意があります。機内で子どもが退屈しないよう、絵本やオリジナル玩具を用意している航空会社も多いので、搭乗したら乗務員に尋ねてみるといいですね」

子どもと一緒に海外旅行

●搭乗前、空港ではたっぷり子どもを遊ばせて

「空港へは、余裕を持って早めに到着しましょう。ベビーカーは、特殊な手荷物として機内持ち込みが可能(サイズ制限あり)な航空会社もありますが、荷物と一緒に預けた上で、チェックインカウンターから搭乗口まで無料でベビーカーを貸してくれる航空会社もあります。貸し出しベビーカーは事前予約ができないので、利用するなら早めにチェックインを済ませましょう」

空港の多機能トイレ、授乳室(ベビールーム)などの場所も確認しておくと、いざというときに慌てずにすみますね。

さあ、出国手続きも早めに終えて搭乗ゲートへ。搭乗前に子どもをたっぷり遊ばせておけば、機内でぐっすり眠ってくれるはず。ちなみに、各空港には子どもの遊び場があり、成田国際空港には第1ターミナルの中央3Fと第2ターミナルのサテライト3Fに『キッズパーク』、羽田空港は出発コンコースの106ゲート付近に『キッズコーナー』があります。関西国際空港にも『キッズコーナー』、中部国際空港セントレアには『こども広場』があります。

子どもと一緒に海外旅行

事前の下調べができていれば、当日イレギュラーなことが起こっても、落ち着いて対処できそうです。初めての子連れ海外旅行、ぜひ挑戦してみてください。
(やまもとさくら+クレッシェント)

お話をお聞きした人

笠井貞子
株式会社リクルートに勤務後、渡豪。帰国後は、フリーランスで海外旅行情報誌や機内誌、ビジネス誌の海外取材記事、新聞のコラム連載、航空会社の広告制作などに携わる。
株式会社リクルートに勤務後、渡豪。帰国後は、フリーランスで海外旅行情報誌や機内誌、ビジネス誌の海外取材記事、新聞のコラム連載、航空会社の広告制作などに携わる。