リーズナブルな価格で花束を素敵に見せる方法は、少ない本数で、ボリューム感をつけること。
「ポイントはラッピングとお花のチョイス。たとえば、バラとカーネーションのように、顔が丸いもの同士で大きさもある同程度なお花を揃えて束ねたほうが簡単です。全部同じ花にしても大丈夫。今日は(上から見て)顔が丸いお花を集めたものと、(横から見て)顔が長いお花を集めたものの2パターンを用意しました」(桝田さん 以下同)
お花の品種や色によって3グループに分けるのが花束作りのコツ。
「2000円以内で、各3本の3グループ=9本ほど集めることができればベスト。6本ならば各2本の3グループで組んでみましょう」と桝田さん。
では、前述した2パターンのアレンジメントを、動画と写真でご紹介しましょう。
1.顔が丸いお花での花束
STEP1:用意する物
お花(今回はバラ・カーネーション・ケイトウを各3本)・葉っぱ3本・ラッピングペーパー2枚・透明セロファン2枚・リボン・はさみ(下画像)
2.顔が長いお花での花束
STEP1:用意する物
お花(今回は3色のモカラを各3本)・葉っぱ(葉が長めのもの)・ラッピングペーパー2枚・透明セロファン2枚・リボン・はさみ・セロファンテープ(下画像)
STEP2:下葉処理&グルーピング
まず重要なのが下葉処理。花束をばらして水に入れるとき、水に浸かる部分の葉っぱやトゲをきれいにお掃除することです。見た目の良さはもちろん、これをしないと水が腐りやすくなります。モカラのように、茎にもお花がついている品種でも(ちょっと可愛そうですが)同様に処理します(下画像1)。
次に、花束に添えるグリーンを作るため、葉っぱを1枚ずつに切ります(下画像2)。長い葉っぱは折り曲げてセロファンテープで固定します(下画像3)。
そして、お花を色ごとにグループ分け(グルーピング)し、お花のトップから10㎝くらいを麻ひもで結びます(下画像4)。
STEP3:花束を組む
出来上がったもの(下画像1)を、3つのグループを結んだポイントに合わせるようにしてまとめます。このとき、お花の高さを全部同じにせず、グループごとに段差をつけると(一番見栄えのするグループを高めに)上下にも広がりがある美しい花束になります(下画像2)。
そして、組んだものを麻ひもで固結びし、麻紐から下10㎝くらいを残して、余分な茎をカットします。
STEP4:ラッピング
お花の上から下までをきれいに包むのが基本。豪華に見せるだけではなく、傷から守る役目もあります。
お花と同じくらいの長さにペーパーとセロファンを2枚ずつカットし(下画像1)、ギャザーをつけて、もう一度それらを広げます。
次に、そのギャザーに合わせ、お花をペーパー、セロファンの順にくるんでいきます(下画像2)。セロファンはペーパーよりも長めにしたほうが光沢が出て、よりゴージャス感が増します(下画像3)。
リボンを着けます。セロファンは硬めなのでしっかりと固めてください(下画像4)。
完成!
皆さんもぜひ一度、花束作りにチャレンジしてみて! ママ友やご家族にプレゼントしてみませんか?
(ヤマダ カツヤ)
(ヤマダ カツヤ)
<先生プロフィール>
桝田 條江(ますだ なおこ)
フラワーアーティスト。学生時代より海外に興味を持ち、旅行を繰り返すうち、ヨーロッパに咲く花の美しさに心を奪われ、想像以上に楽しく奥深い世界にはまり込む。JANE PACKER FLOWER SCHOOL日本校卒業後、同校にてアシスタントを経てインストラクターとなる。2010年に独立し『N.FLOS』を設立。「FLOWEROUS」をテーマに、花々の形・色・香り・癒し、すべての美しさを感じ楽しむ活動を展開中。主に都内有名レストランで、フラワーアレンジメントのレッスンを行っている。
http://n-flos.jp
フラワーアーティスト。学生時代より海外に興味を持ち、旅行を繰り返すうち、ヨーロッパに咲く花の美しさに心を奪われ、想像以上に楽しく奥深い世界にはまり込む。JANE PACKER FLOWER SCHOOL日本校卒業後、同校にてアシスタントを経てインストラクターとなる。2010年に独立し『N.FLOS』を設立。「FLOWEROUS」をテーマに、花々の形・色・香り・癒し、すべての美しさを感じ楽しむ活動を展開中。主に都内有名レストランで、フラワーアレンジメントのレッスンを行っている。
http://n-flos.jp