春夏コーデには欠かせない白いスニーカー。ところが、白いスニーカーは汚れが目立ちやすく、ややハードルの高いアイテムでもあります。

「それなら白スニーカーを履く前に汚れ防止の対策をすれば良いのではないか？」そう思いネットで検索してみたところ、白スニーカーの汚れを防ぐグッズにはベビーパウダーや防水スプレー、ロウソクなどがあると分かりました。……とは言え、これらのグッズが本当に汚れを防止できるのかは分かりませんよね。

そこで、白いスニーカーの汚れ防止グッズにはどの程度の効果があるのかを検証してみました！　果たして噂は本当なのか？　まずは「洗濯王子」として活躍中の洗濯家・中村祐一さんにアドバイスをいただきました。

中村さんにお伺いしたところ、汚れを防ぐ効果が期待できるグッズは以下の4つだそうです。

・防水スプレー
・ロウソク
・ベビーパウダー
・トップコート

効果を最も期待できる汚れ防止グッズは防水スプレーとのこと。「防水スプレーにもいろんな種類がありますが、なるべく靴専用を使った方がいいと思います」とは、中村さん。なんと、防水スプレーによっては靴の樹脂部分などが溶ける危険もあるそうです。

また、マニキュアやプラモデルの仕上げに使うトップコートも汚れや水ぬれを防止できるとのこと。ただし、トップコートを全面に塗ると通気性が悪くなる可能性もあるそうです。通気性を求めない靴にオススメの汚れ防止策と言えるかもしれませんね。

ベビーパウダーについては、「歩いているうちに取れる可能性が高いので長時間の効果はないと思います」とのことでした。とはいえ、ベビーパウダーも多くのメディアで目にしたので、今回は効果を実証してみます。

では早速、実際にキャンバス地の靴を使って検証してみましょう！

洗濯王子のアドバイスを参考にして、今回の検証では

・防水スプレー
・ロウソク
・マニキュアのトップコート
・ベビーパウダー

の4つを使います。

さらに、今回は吸水力に優れ、明確に結果がわかりやすそうな真っ白な上履きを使って

1. マニキュアのトップコート
2. ベビーパウダー
3. 防水スプレー
4. ロウソク
5. プレーン（何もしない）

の5パターンで検証します。

※防水スプレーとマニキュアのトップコートは、前日の夜に塗布して乾燥済み

汚す方法は、シンプルに泥水をかけるだけです。さて、結果はいかに？

4つの汚れ防止グッズを使用した靴に泥水をかけた後の写真がこちら！

一目瞭然なのが一番右のプレーン（何もしなかった靴）です。みるみるうちに泥水が染み込みました。

見事な汚れっぷりです！　みるみるうちに白い上履きが泥に侵食されていきます。薄々わかっていましたが、白スニーカーはノーガードでは厳しいですね。

次に汚れが目立つのは、トップコートを塗った靴。

トップコートのハケが小さかったためか、ムラがあったようです。しっかり塗れている部分には効果がありましたが、塗れていない部分的には泥水が染み込んでしまいました。

ムラをなくすためには、マニキュアの小さなハケではとてもじゃないけど無理！　プラモデルやDIYで使うような大きめのハケで塗ると良さそう。

ほんの少しだけ汚れたのが、ベビーパウダーをたたき込んだ靴。

洗濯王子いわく「歩いているうちに粉が落ちてしまう」とのことでしたので念入りにたたき込みましたが、塗り残しがあった様子。一部分だけシミができてしまいました。

そして、まったく汚れなかったのが、防水スプレーとロウソクを使用した靴。

何度もしつこく泥水をかけましたが、まったく染み込みませんでした。

どちらも甲乙つけがたい撥水力でしたが、ロウソクに関しては塗っても見た目に変化がないため「ちゃんと塗れてるのかな？」と不安になります。ロウソクを見れば減っていることが確認できますが、それでも防水スプレーほど明確には確認できません。わずかな差ですが、安心感から防水スプレーに軍配が上がります。

今回の検証で、ムラなく全体に塗ることさえできれば4つともしっかりと汚れを防止できることが分かりました。

とは言え、ムラなく塗ることの難しさや効果の持続時間を考えると、「簡単に塗れて長時間しっかりと汚れを防げるグッズNo.1は防水スプレー」と言えるでしょう。　やっぱり王道が一番なのですね！

白スニーカーを購入した際には汚れ防止対策は必須。ただし、「洗濯王子」こと中村 祐一さんからのアドバイスにもあったように、防水スプレーの選び方には要注意。今回は商品説明に『靴』と記載してある防水スプレーを使用しましたが、実はほんの少し全体的にクリーム色へと変色しました。靴専用の防水スプレーを購入するほか、裏面の注意書きをよく読んでから使用すべきですね。

お気に入りの白スニーカー、いつでも白いままで気持ちよく使いましょう！

（永瀬なみ＋どてらい堂）