朝起きて鏡を覗くと、目の周りに目やにがついていることってありますよね。顔を洗えば、スッキリしますが、ふとお昼に鏡をチェックすると、また出てる！　なんて人もいるのではないでしょうか。

なんとなく不潔なイメージになってしまう目やに。今回はそんな女子の悩みについて、アイケアクリニック院長の佐藤香先生にお話を聞きました。

──目やにに種類はありますか？

「ありますよ。朝起きた時に目頭や目尻に少量ついている固形の目やには、正常な代謝でできた老廃物です。細菌による感染が原因の場合は、黄緑色のドロッとした目やに。ウイルスによる感染の場合は白くネバネバした目やにが出ます。涙のようにさらさらした水っぽい目やには、花粉症やアレルギーが原因です。朝起きた時に付いている目やに以外は、要注意ですので必ず眼科を受診してください」

──目やにが出やすくなる原因はありますか？

「メイクする人は、アイラインやアイシャドウなどがきちんと落としきれずに残ってしまうと、翌朝の目やにの原因となるので注意してください。コンタクトの長時間の装用も目やにが出やすくなりますよ。装着時間は短ければ短いほど目に優しいため、帰宅したらすぐに外し、装用したまま寝ることがないようにしてください。休日はメガネで過ごすなど、生活スタイルに合わせて工夫して。

目やにが出やすい年代などはありませんが、これからの季節に気を付けたいのがプールで感染するウイルス性の結膜炎。感染してしまうと、目やにの原因となることがあります。プールに入った後は涙の成分が含まれている目薬で目を洗うようにしましょう」

──コンタクト、裸眼、メガネ。目やにが一番出ないのはどれでしょうか？

「コンタクトは直接に目に入れるため、アレルギー反応により目やにがでたり、感染を起こしてしまい目やにの原因になったりするので、正しく使用してください。裸眼や眼鏡は、目やにの原因となることはありません」

──朝、顔を洗っていても昼間になると出てしまう人もいると思うのですが、予防策はありますか？

「昼間に出る目やにの場合は、結膜炎などの病気やアレルギーの場合があります。目薬を使用することで予防できる可能性がありますよ。かゆみがある場合はアレルギー目薬を、充血がある場合は抗菌目薬をすると良いでしょう」

普段の生活からでも予防することができる目やに。佐藤先生によると充血や痛みを伴う目やにが出た場合、日に日に増えたり、1週間以上継続する場合は眼科を受診したほうが良いとのこと。気になる場合は、病院を受診してくださいね。


（まつだあや＋ノオト）