モバイルバッテリーの基本を理解しよう
モバイルバッテリーには、出力(アウトプット)端子と入力(インプット)端子がある。
スマホなどへの充電に使用するのがUSB出力端子で、モバイルバッテリー本体への充電に使用するのがUSB入力端子だ。
モバイルバッテリーの充電方法
モバイルバッテリーに充電する方法はいくつかあるが、この項目では代表的な「USB充電器」と「パソコンなどのUSB端子」を使用する方法について紹介する。
USB充電器を使う
スマホなどを購入した時に付属している充電器(USB充電器)を使用して充電する方法だ。最近では2.0A以上の出力を搭載している製品が多いので、ストレスなく充電することができる。
パソコンなどのUSB端子を使う
充電はパソコンに搭載されているUSB端子からも可能だ。ただ、一般的なUSB充電器は2.0A以上の出力を搭載しているため、PCからの充電(USB2.0の場合は500mAh)は時間がかかることを知っておく必要があるだろう。
車中で充電をするには?
車に搭載されているアクセサリーソケットにUSB充電器を挿すことで充電可能だ。
充電状況の確認方法
充電状況は、モバイルバッテリーに搭載されているLEDランプの点灯具合で確認できる。メーカーによって多少の違いはあるが、4段階や8段階表示のwheel LEDが一般的だ。
モバイルバッテリーの使い方
モバイルバッテリーの充電が完了したら、小さい端子(iPhoneであればライトニングUSBケーブル、Android端末であればUSB Type-CケーブルやMicro USB)をスマホやタブレットに、大きい端子 (USB Type-A) をモバイルバッテリーに挿すことで充電することができる。
モバイルバッテリーの失敗しない選び方
自分に合ったモバイルバッテリーを選ぶときにチェックすべきポイントは「容量」「重量」「出力」の3つだ。チェックしてみてほしい。
容量
容量は「mAh」の数値で判断することができる。数値の大きさ=容量の大きさなので、用途に合わせて最適なものを選ぶと良い。ただ、充電する際の電力ロスの影響で実際に充電できる量は約70%になることを注意してほしい。
重量
同じ容量の製品でも重さは一律ではない。10,000Ahを例にとると、150~300g程度の差があるので用途に合わせて最適なものを選ぶと良い。
出力
出力(電流)の大きさは、「A(アンペア)」で表される。充電するモバイル機器のバッテリー容量の大きさも関係するが、モバイルバッテリーの「A(アンペア)」が弱いと充電ができないことがあるため、2A以上の急速充電対応がおすすめ。
容量別おすすめ製品を紹介

この項目では、容量別におすすめの商品を紹介する。通勤・通学・ゲームなど使用する用途が様々だからこそ、最適なモバイルバッテリーを選ぶことをおすすめする。
20000mAh以上
20000mAhだと、タブレットを複数回、スマートフォンであれば5回程度のフル充電が可能だ。
Anker「PowerCore 20100 Nintendo Switch Edition」
Nintendo Switchに最適化、公式ライセンスを取得したモデルがAnker「PowerCore 20100 Nintendo Switch Edition」。Power Deliveryに対応しているので、Nintendo Switch以外にもMacBookやタブレット端末、スマートフォンへの急速充電が可能。Nintendo Switchで約2.4回、iPhone XSを約5回、MacBookに約1.3回のフル充電が可能。
容量:20,100mAh
出力:通常 5V=2A
Power Delivery 5V=3A, 9V=2.6A,15V=1.6A
サイズ:62×168×22mm
重量:360g
インジケーター:LED
保証期間:18ヶ月
ADATA「Power Bank AP20000D」
20,000mAhの高容量と2ポート出力に対応したモデルが、ADATA「Power Bank AP20000D」。台湾のメーカーの製品だ。出力は2ポート合計で2.1A、インジケーターが液晶になっているのでバッテリー残量を1%単位で確認することも可能。LEDライトも付属しているので、アウトドアや災害時の照明としても使用できる。
容量:20,000mAh
出力:USB Type-A(2.1A)×2(2ポート合計2.1A)
サイズ:約80.6×163×23.3mm
重量:450g
インジケーター:液晶
保証期間:1年
10,000mAh前後
タブレットであれば約80%、スマートフォンであればi PhoneXで2.5回、i Phone7で3.8回ほどの充電が可能。
BLUEDOT「BMB-102」
BLUEDOT「BMB-101」の後継モデルとなるのが、BLUEDOT「BMB-102」。滑り止め加工が表面に施されていること、横幅が2.5mmほど狭くなったことでより持ちやすい形状へと進化した。10,000mAhという高容量モデルでありながら、販売価格も2,000円をきっておりコストパフォーマンスも抜群。
容量:10,000mAh
出力:USB Type-A(2.0A)×2(2ポート合計2A)
サイズ:69.5×139×16.2mm
重量:227g
インジケーター:LED
保証期間:1年
「MPC-CW10000」
国産メーカーであるMAXELL製の大容量モバイルバッテリーが、MPC-CW10000」。10,050mAhの大容量タイプでありながら、180gという軽量設計なので携帯性も抜群。USB出力ポートは2口搭載されているので、2台のデバイスを同時に充電することができる。
容量:10,050mAh
出力:DC5V/最大3A(2口合計)
サイズ:63.5mm×96mm×22mm
重量:180g
フォースメディア「世界超速 for スマホ」
10,050mAhの大容量と急速充電を兼ね備えたモデルが、フォースメディアの「世界超速 for スマホ」。Quick Charge 3.0対応機器を使うことで、バッテリー残量0から30分で約50%まで急速充電することができる。出力ポートもType-A×2&Type-C×1の計3つを搭載しているので、3台までの同時充電が可能。
容量:10,050mAh
出力:Type-A : 5V2.4A, QC3.0 5V/3A, 9V/2A, 12V/1.5A
Type-C : 5V/3A, 9V/2A, 12V/1.5A
サイズ:108x66x23.2mm
重量:240g
インジケーター:LED
保証期間:3年間
関連リンク:モバイルバッテリー(大容量)の選び方、使用の注意点、おすすめ29選
5,000mAh前後
iPhoneで2~2.5回、Androidであれば1.5~2回の充電が可能だ。
エレコム「Pile one DE-M07-N6030」
エレコムの「Pile one DE-M07-N6030」は、スマートフォンを約2回分充電できる6000mAhの容量を備えたモデル。 滑りにくさを考慮してマット加工されたラウンド型のボディは厚さ15mmで持ちやすく、携帯性にも優れている。出力も最大3AのUSB Type-Cポートと2.4AのUSBポートを備えているので、充電速度も早くストレスを感じづらい。
容量:6,000mAh
出力:USB Type-C×1(5V/3A)、USB Type-A×1(5V/2.4A)。2ポート合計最大出力3A
サイズ:約65×114×15mm
重量:約181g
インジケーター:LED
保証期間:6ヶ月
TEC「TMB-4K」
スマートフォンを1回充電できる4000mAhの容量と抜群の携帯性を兼ね備えたモデルが、TEC「TMB-4K」。重量110g、ボディの厚さ9.7mmほどなので、通勤・通学にも使いやすい。出力は2.5Aで高速充電に対応、モバイルバッテリー本体とスマートフォンの同時充電も可能。
容量:4,000mAh
出力:USB Type-A(2.5A)×1
サイズ:約67.5×118×9.7mm
重量:110g
インジケーター:LED
保証期間:6ヶ月
RAVPower「RP-PB060」
本体重量110g前後でありながら6700mAhの容量を兼ね備えたモデルが、RAVPower「RP-PB060」。出力2.4A、モバイルバッテリー本体への充電に使用するmicroUSBポートは2.0Aに対応しているので、従来の製品より2割ほど速い高速充電が可能。
容量:6,700mAh
出力:USB Type-A(2.4A)×1
サイズ:約40×90×25mm
重量:113g
インジケーター:LED
保証期間:18ヶ月
番外編 モバイルバッテリーとUSB充電器が一緒になったタイプ
USB-AC充電器や充電用ケーブルを持ち歩かなくてもよいため、荷物が少なく持ち運びやすいというメリットがある。
Anker PowerCore Fusion 5000
モバイルバッテリーとUSB充電器が一緒になったタイプが、Anker PowerCore Fusion 5000。「VoltageBoost」と「PowerIQ」を搭載しているので、スマートフォンだけでなくゲーム機やタブレット端末へのハイスピード充電が可能。iPhone XSで約1.5回、その他のスマートフォンで1回以上のフル充電に対応している。
容量:5,000mAh
出力:AC使用時 5V=2.1A (最大合計x2.1A) / バッテリー使用時 5V=3A (最大合計3A)
サイズ:72x70x31mm
重量:189g
保証期間:18ヶ月
※画像はイメージであり、紹介している商品とは異なります。