モバイルバッテリーを飛行機内へ持ち込みするときの方法と注意点
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モバイルバッテリーを飛行機内へ持ち込みするときの方法と注意点

第39回 住まいをもっと豊かにする家具家電
海外旅行にモバイルバッテリーがあると大変便利である。旅行では観光のため普段より多くの時間歩き、地図アプリで道を検索し、写真や動画も撮る。スマホの充電残量はその分速く消費されるはずだ。そこでモバイルバッテリーがあると観光しながら充電することができる。ただ海外へ持ち込めるモバイルバッテリーには制限があるため、機内に持ち込めるモバイルバッテリーはどういうものなのか、正しく把握することが大切だ。

モバイルバッテリーの飛行機内への持ち込み規定

モバイルバッテリーには様々な種類が存在し、商品ごと、メーカーごとに特徴が異なる。多くの充電式のモバイルバッテリーが「リチウムイオン電池」「ニッケル水素電池」である。機内に持ち込めるモバイルバッテリーはそのバッテリー容量に上限が決められており、国土交通省が定めている。
乾電池、ニッケル水素電池、ニカド電池の3種類は「非危険物」とされており、機内への持ち込みもお預けも可能である。
リチウム金属電池は種類によって規制が異なり、以下のとおりである。

機内への持ち込み規定は各国の航空会社によっても異なる

モバイルバッテリーの持ち込み制限の詳細は航空会社によって基準が異なるが、中国以外の航空会社はどこも同じような基準を設けている。中国の航空会社は制限が厳しいので注意しよう。
また会社によっては上記リチウム含有量での制限以外にも電力(Wh)の制限も存在する。

モバイルバッテリーの飛行機内への持ち込みは『手荷物』で行う

飛行機に乗る際にスーツケースを預け入れ荷物にする方が多い。その預け入れする鞄やスーツケースの中にモバイルバッテリーを入れてはいけない。X線検査で破棄されるか、そのスーツケースを飛行機に載せてもらえない可能性がある。モバイルバッテリーは国内線・国際線問わず「手荷物」として機内に持ち込むということを覚えておこう。

機内への持ち込みに制限がかかる理由

規定がある理由は発火の危険性があるからである。実際に2016年8月に乗客のモバイルバッテリーが突如発火して緊急着陸したという事例が存在する。この2016年の事例を機に「国際民間航空機関(ICAO)」が、旅客が受託手荷物にリチウムイオン電池を預け入れることを禁止すると正式に発表している。

モバイルバッテリーをチェックするタイミングは保安検査のとき

バッテリーの持込検査が行われる場所は各空港の「保安検査場」である。中でも中国の保安検査ではかなり細かく持込の携帯バッテリーの検査が行われる。規定範囲外のバッテリーや容量の分からないものは容赦なく没収されてしまう。保安検査員への異議申し立ては推掌できない。ルールを無視したと判断され、最悪の場合、特別室に通されてしまう可能性がある。

容量がわからないモバイルバッテリーの計算方法

モバイルバッテリーの出力はA(アンペア)で表記されていたり電力(Wh/ワットアワー)だったりする。アンペアのみの表記でワット数が分からない場合は以下の計算式で求めることができる。

Wh(電力)=V(電圧)×Ah(バッテリー容量)
※電圧はリチウム電池の場合はだいたい3.7V固定

モバイルバッテリーに書かれた電池容量は単位がほとんど「mAh(ミリAh)」なので、1,000で割って「Ah」に直してから上記計算式に代入する必要がある。

Ah=mAh÷1000

モバイルバッテリーを飛行機内へ間違って持ち込みしたときの対応

では意図せずにモバイルバッテリーを持ち込んでしまった場合の対応を紹介する。

預け荷物へ入れっぱなしにした場合

まず預け荷物へとモバイルバッテリーを誤って混入させてしまった場合、チェックイン時に係員が、気がつくかどうかで対応が変わる。

チェックインで係員が気づいたとき

保安係員が気づいてくれた場合、別室に呼ばれ、バッテリーが入ってないかどうか、探すように指示される。そこで見つけて、機内持ち込みに変更をすれば問題ない。ただチェックする際に一度荷物を開ける必要があるため、もう一度セキュリティーチェックを受けることが必要だ。再度チェックイン入口の機械に通しシールも貼り直してもらい、チェックインカウンターで預け直すという手間がかかるのだ。ただ安全を考えると仕方がないことだろう。

チェックインで係員が気づかなかったとき

奥のセキュリティー検査にてモバイルバッテリーが発見されるため、荷物を開けられ廃棄となる。モバイルバッテリーは手元に戻ってこないので注意が必要だ。

機内持ち込みで許可されている容量を超えた場合

容量が大きすぎたり、持ち込める個数以上のものを持っていた場合には残念ながらその場で廃棄されることが多い。ただし没収以外の罰則は特にない。

飛行機内への持ち込みができるモバイルバッテリーの選び方

機内持ち込みができるモバイルバッテリーの条件としては、「電力のWh(ワットアワー)が、モバイルバッテリーの本体に表記されているもの」「25,000mAhを超えない容量のモバイルバッテリーであること」「機内に持ち込める数は1人2個まで」というものがあるため、これらを守ることが大切だ。

注意点として、格安航空券を利用する場合、中国の空港を経由することがある。この際モバイルバッテリーが中国基準にて検査されてしまうため、もっとも厳しい水準に合わせてモバイルバッテリーを選んでおくとよい。

機内への持ち込みができるモバイルバッテリーのおすすめ

以下のモバイルバッテリーは機内持ち込みが可能なモバイルバッテリーである。

Anker「PowerCore Fusion 5000」

「VoltageBoost」と「PowerIQ」を搭載しているので、スマートフォンだけでなくゲーム機やタブレット端末へのフルスピード充電が可能。iPhone XSで約1.5回、その他スマートフォンで1回以上のフル充電に対応している。コンセント付属なので、外出先でもモバイルバッテリー本体およびその他の機器への充電ができる。

Anker「Astro E1 5200」

Anker社製品の中で最もコンパクトなモデル。片手で握れる大きさだが、PowerIQテクノロジーを搭載しているのでフルスピードでの充電が可能だ。AndroidやiPhoneであれば約2回、iPad miniでも約80%まで充電できる。

Anker「PowerCore 20100」

Nintendo Switchが約2.5回分フル充電可能な超大容量バッテリーを搭載した、任天堂公式ライセンスモデル。Power Deliveryに対応しているので、最大24Wの出力が可能だ。スマートフォン・タブレット端末はもちろん、USB Type-C搭載MacBookにも対応している。バッテリー本体にも急速充電が可能だ。

Poweradd「Pilot X7 20000mAh」

20,000mAhの大容量を搭載したモデル。iPhone7に7回の充電、Samsung S6に5回以上の充電、iPad mini 1に3回の充電ができる。最大3.1Aの出力が可能なので、使用しているデバイスへの高速充電も可能だ。

関連リンク:自分にあったモバイルバッテリーを探す

※画像はイメージであり、紹介している商品とは異なります。

Webメディア「éditeur」は、2019年6月13日をもってサービスを終了しました。一部コンテンツは、「ママテナ」に移管しております。引き続きお楽しみください。
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