「指先が痺れる症状」の対処法はご存じですか?主な原因と考えられる病気も医師が解説!

「指先が痺れる症状」の対処法はご存じですか?主な原因と考えられる病気も医師が解説!

「指先が痺れる」症状が特徴的な病気・疾患

ここではメディカルドック監修医が、「指先が痺れる」に関する症状が特徴の病気を紹介します。
どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。

脳卒中

脳卒中は、脳の血管が詰まるか、破れることによって起こる病気です。特に高齢者や高血圧の患者に多く見られますが、若い方でもリスクがあります。指先や手の痺れは、脳卒中の初期症状として現れることがあり、特に片側の手や指にのみ痺れが生じることが特徴です。また、顔や足の片側にも麻痺が現れ、ろれつが回らなくなることがあります。
治療としては、緊急の処置が必要です。血栓を溶かす薬や、脳圧を下げる手術が行われる場合があります。脳卒中が疑われる場合は、迷わず救急車で脳神経外科や救急科を受診し、治療をすぐに開始することが重要です。

糖尿病

糖尿病は、血糖値が高くなることで全身に影響を及ぼす病気であり、進行すると神経障害を引き起こします。指先の痺れは、糖尿病性ニューロパチーと呼ばれる神経障害の典型的な症状で、足先にも同様の痺れが現れることがあります。症状は両手足に現れることが多いです。糖尿病の管理は、血糖値のコントロールが最も重要です。食事やの飲み薬、インスリンなどでのコントロールによって血糖値を安定させることが第一です。生活習慣の改善が非常に重要なため、家族など同居の方がいれば協力してもらうことも非常に大きな助けとなります。

手根管症候群

手根管症候群は、手首の手根管という部分で神経が圧迫されることによって生じる病気です。親指、人差し指、中指に痺れや痛みが現れます。特に、パソコン作業や細かい手作業を長時間行う人に発生しやすく、夜に痺れが悪化することもあります。
症状が軽い場合は、サポーターの使用や休息、リハビリテーションによって改善が見込まれますが、症状が進行した場合は手術が必要になることもあります。整形外科での診断が重要で、早期に治療を開始することで症状の進行を防ぐことができます。

肘部管症候群

肘部管症候群は、肘の内側を通る尺骨神経という神経が圧迫されることで、指先や手に痺れが生じる疾患です。特に小指や薬指に痺れが現れやすく、肘を曲げたり長時間圧迫する動作が原因となります。安静や、のみ薬などの治療で症状が改善しない場合や進行している場合は、手術が必要になることがあります。整形外科での診断が必要です。

「指先が痺れる」の正しい対処法は?

指先にしびれがあるとき、まずは安静にしましょう。リラックスできる姿勢をとり、手の冷たさを感じる場合には温めるとよいでしょう。これらで改善しないとき、神経の圧迫等が関連している可能性があるため、医療機関受診をおすすめします。
しびれや痛みに対して、市販の痛み止めを使用することは問題ないことが多いですが、脳卒中や心臓病が原因の場合は早期の治療が必要なため、症状が強い場合や、しゃべりにくさや眼の見えにくさなどがある場合にはすぐに医療機関を受診しましょう。
神経の働きの助けになるビタミンB等は改善に効果がある場合もあります。サプリメントは信用のおける製造方法であることを確認できる場合には使用をおすすめします。

配信元: Medical DOC

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