これはとある夫妻が遭遇した、日常に潜む“非常識”を描いたお話。自宅マンションの駐車場は入居当初から満車のため、近所の月極駐車場を利用していますが、ある日、夫妻の契約スペースに見知らぬ車が駐車。妻は車のボンネットに「無断駐車はご遠慮ください」と記した張り紙をしたものの、張り紙は無残にも投げ捨てられ、さらにはその後も無断駐車が続いたのです。
車の所有者を突き止めようと観察を続けると、とある会社の社用車であることが判明。妻は会社に電話をかけ、ついに無断駐車を繰り返した本人と話すに至ります。
しかし、当の本人は「張り紙には気づかなくて……。コインパーキングも遠くて、荷物あるので大変で……」と言い訳がましく、しびれを切らした妻はこの件を上司に報告するよう要求。
相手は渋々ながらも要求をのみ、上司から折り返しの電話がかかってきたのですが……。
無断駐車を上司に報告、謝罪の言葉はあったものの…!?















無断駐車を繰り返した人物は、なんと、上司にウソの報告をしていたことが発覚……!
逆恨みされてしまう危険性を踏まえ、妻はこれ以上の謝罪は要求しなかった一方、部下への厳重注意を求めた結果、無断駐車はなくなり、平和な日々が戻ってきたのでした。
「コインパーキングも遠くて、荷物あるので大変で……」と言い訳しておきながら、上司には「突然の腹痛で……」と報告していた無断駐車の張本人。これにはさすがにドン引き! 声を荒らげることなく、冷静に指摘を続けた妻に拍手を送りたくなりますよね。
当の本人は「少しの間なら……」という軽い気持ちで無断駐車をし、「まさか会社に連絡されることはないだろう」と高をくくっていたのかもしれませんが、その結果がこの事態。無断駐車を繰り返した本人に対し、上司がどのように注意したかはわかりませんが、何かしらの処罰が下された可能性も否定できません。
しかし、すべては自業自得! そして、悪事が明るみに出てから後悔しても、後の祭りです。因果応報という言葉もあるように、人に迷惑をかけないことはもちろん、自分自身の評価を下げないためにも、大人として常識ある行動をしたいものですね。
著者:マンガ家・イラストレーター あべかわ

