漫画『味わいの京』は京都を舞台に、新人編集者である小園ひよりの目を通してグルメや文化、そして彼女の成長を描く作品。
今回は、京都を代表する喫茶店の名物について。世代を超えて愛される美しい一杯を紹介する。







■幻想的な空間も、長きに渡り愛される理由














シュワシュワのサイダーに5色のゼリーをちりばめた「喫茶ソワレ」のゼリーポンチ。明治時代から続く神戸の地サイダーの泡にカラフルなゼリーが反射して、宝石箱のように美しい一杯です。
これをさらに輝かせるのが、ひよりたちも目を奪われた、店内を包む青い照明。これは、創業者の友人の染色研究家・上村六郎の「青い光は女性が美しく見え、男性は若々しく見える」というアドバイスを受けて、創業時から使用しているそう。
コーヒーや紅茶が主流の喫茶のメニューの中で異彩を放つゼリーポンチは、先代の妻が「若い女性にも来店してほしい」と1970年代に始めたメニュー。美しいドリンクは、まだまだ男性が主流だった喫茶文化に、一石を投じたに違いありません。
同店の魅力はこれだけにとどまりません。異世界にいざなうようなドア、東郷青児の絵をはじめ数々のアートが飾られた入口のショーウインドウ。内外装や調度品の木彫刻は創業者の友人だった彫刻家の池野禎春の手によるもの。店内のアートに目を向けるのも、この店の楽しみの一つです。
BGMを流さないのも創業時から貫くコンセプトの一つ。音楽に邪魔されず、会話が弾みます。だからこそ圭も、別れのつらさを吐露できたのかもしれませんね。
喫茶ソワレ
住所:京都市下京区西木屋町四条上る真町95
TEL:075-221-0351
営業時間:平日13時~19時(LO18時)、土日祝13時~19時30分(LO18時30分)
定休日:月曜(祝日の場合も休み)
席数:52席
駐車場:なし
アクセス:阪急京都河原町駅から徒歩約1分
ライター=鳴川和代
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