さなえさんは5歳になる娘のさつきちゃんと、海外単身赴任中の夫の3人家族。さつきちゃんはお誕生日にパパから海外ブランドのリュックをプレゼントしてもらいました。
保育園にリュックを持って行きたいと駄々をこねるさつきちゃん。数カ月前、園で持ち物の紛失が相次いでいた件を思い出し、さなえさんは心配しますが、結局、登園時はリュックを使用し、日中はさなえさんが会社のロッカーで預かることにしました。
リュックを持っていくことが日常になったころ、さなえさんは送迎時にママ友・勝地木さんから、さつきちゃんと仲の良いくーちゃんのママ・欲田さんが個人で「せどり」をしているという話を聞きます。
「欲田さんって変わったよね」「お気に入りの物を保育園に持って来たらロクなことにならない」という勝地木さんの言動から、さなえさんは「勝地木さんは被害者のひとりであり、欲田さんを疑っているのではないか？」と感じます。
ある朝、「もうリュックはいらない」と言うさつきちゃん。さなえさんは「やっと飽きたか」と安心しますが、実はさつきちゃんはこっそり保育園にリュックを持ち出していたのです。
夕方の迎え時、さつきちゃんが泣きながら「リュックがない」と告白したことで、リュックの持ち出しと紛失が発覚。欲田さんを疑いそうになる気持ちを振り払おうとしますが……。
明らかに態度が違うママ友
夕方、保育園に迎えに行くと、欲田さんに遭遇。
普段は長話するほどよく話をする仲なのに、声をかけようとすると欲田さんに避けられてしまいました。
やっぱり欲田さんが……？
リュックの紛失が起きてすぐ態度が変わったことに、疑わずにはいられないのでした。
▼これまで仲良くしていたのに、トラブルが起こった直後に態度が豹変すると、つい相手を疑いたくなってしまうこともあるかもしれません。けれど、それがたまたまの偶然という可能性もある以上、すぐに決めつけてしまうのは避けたいところです。
他者の言動をニュートラルに受け取るのは簡単なことではありません。欲田さんの態度は不安になってしまいますが、早く事実が明らかになるといいですね。
次の話を読む → 著者：マンガ家・イラストレーター あおば