残ったモヤモヤ
公園で遊び終えると、義姉をライブ会場近くのホテルに降ろして私たち家族は帰宅した。日中の義姉の行動へのモヤモヤを残しつつも、夕食やお風呂、寝かしつけを済ます頃にはほぼほぼ晴れていた。
リビングに戻り、ゆったり過ごしていると義母からメッセージが入った。珍しいなぁと思いメッセージを開くと、そこには複数枚の今日の子どもたちの写真に1通のメッセージが送信されていた。
「絵里から写真送ってもらいました。子どもたちも楽しそうでつい連絡しちゃった」
その写真とメッセージに、さっきまで消えかけていた義姉に対するモヤモヤがまた胸を埋め尽くした。無断で子どもたちの写真を撮ったこと、テレビ通話をしたこと。私の胸にはそのことがどうしてもつっかえていた。でも、誰にも言い出せない感情に、私はただ黙って抱え込むことしかできなかった。
悶々とする胸中、昔の記憶が思い返される。思えば、義姉に対する違和感はあの頃から抱え始めていた――。
あとがき:違和感のはじまり
家族の中で抱いた小さな違和感は、言葉にできないまま心の奥に沈んでいく。最初はただの気のせいだと思っていても、やがてその違和感は静かに形を変え、関係の歪みとなって現れる。義姉との関係に芽生えた感情は、沙耶にとって“はじめての違和感”だった。次話では、沙耶が義姉に対して違和感を抱くきっかけが語られます。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: tenkyu_writing
(配信元: ママリ)

