大腸がんでストーマをつけた後に日常生活で注意するべきこととは?メディカルドック監修医が解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「大腸がん」を発症し「ストーマ(人工肛門)」をつけた場合の余命はご存知ですか?』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
齋藤 雄佑(医師)
日本外科学会外科専門医。日本医師会認定産業医。労働衛生コンサルタント。
「大腸がん」とは?
大腸がんは、早期発見・早期治療が重要ですが、がんができる場所や進行具合により手術でストーマ(人工肛門)が必要になることがあります。ストーマを造設すると、生活に大きな変化が生じるため、余命や今後の生活について不安を感じる方も多いでしょう。この記事では、大腸がんとストーマについて、ステージ別の生存率やストーマ造設後の注意点などを詳しく解説します。
ストーマをつけた後に日常生活で注意するべきこと
ストーマを造設すると、日常生活にいくつかの注意点があります。
ストーマ装具の適切な管理
はじめのなれないうちはストーマの装着方法がわからないこともあるとあります。まずは手術後の入院期間で装具の交換や適切に装着を練習し、便の漏れや皮膚トラブルが起こらないように、繰り返すことが重要です。
食事の工夫
食事をする際は咀嚼を十分に行い、消化の良いものを中心に、バランスの取れた食事を心がけます。特に回腸ストーマの場合は水分の多い排液が増えるため、ストーマ部の皮膚トラブルや便の漏れには注意が必要です。
日常生活の工夫
ストーマは自分の意思で排便リズムをコントロールすることができません。排便リズムに合わせて生活リズムを調整したり、外出時には予備の装具を携帯したりすることが大切です。
定期的な診察
定期的に診察を受け、ストーマや周辺の皮膚の状態や合併症の有無を確認します。稀にストーマ周辺にポリープができることがあるので、その際は主治医にご相談ください。
精神的なケア
ストーマがあることで精神的な負担を感じることがあります。必要に応じて、医療スタッフや家族のサポートを受けましょう。

