孫が風邪をひいたことをきっかけに、私自身も体調を崩してしまいました。普段は元気いっぱいの孫と遊ぶ時間が何よりの楽しみだった私ですが、このときばかりは寝込んでしまい、思うように動けませんでした。そんななかで知った、孫のやさしい気持ちと私自身の思いが重なり合った出来事をご紹介します。
孫と一緒に寝込んでしまった日々
ある日、孫が風邪を引きました。間もなく私もその風邪をもらい、体がだるく、喉の痛みやせき、鼻水に悩まされるようになりました。とうとうベッドから起き上がれないほどになり、孫と遊んであげることができなくなってしまったのです。
孫は普段から「ばーば、遊ぼう!」と、私を誘ってくれます。ところが、このときは自分も風邪でつらいはずなのに、ベッドの上で「ばーば」「ばーば」と呼びながら泣いていたと、あとから娘に聞きました。その姿を想像して、胸が締め付けられる思いになりました。
何もできなかった自分への悔しさ
私自身も高熱とせきで身動きが取れず、孫のもとへ行きたくても行けませんでした。寝込んでいる間、ただひたすら「ごめんね」と心の中で繰り返していました。
娘から、孫が私を思って泣いていたことを聞いたとき、自分の無力さを痛感しました。同時に、孫の純粋な気持ちに深く胸を打たれたのです。

