「美容室」が過去最多ペースで倒産 人口減・人材不足・ヘアケア製品の充実……取り巻く現状を考える

「美容室」が過去最多ペースで倒産 人口減・人材不足・ヘアケア製品の充実……取り巻く現状を考える

「クチコミ」や「特化型」で復調をめざす美容業界

 こうした危機的な現状に、美容業界もさまざまな対策を講じています。

 厚生労働省の調査によると、お店を選ぶときに参考にする情報は「インターネットの店舗検索サイト」がトップ(31.8%)で、次いで「家族や知人等の口コミ・紹介」(31.0%)、「お店の外観や外から見える中の様子」(20.7%)と続きます(いずれも2021年時点のデータ)。

 こうした実態を受けてか、美容室でもSNSの活用などが進んでいます。公式SNSで施術例やサロンの雰囲気、スタッフの人柄などを積極的に発信しているお店も増えています。

 また、特定のニーズに応える「特化型サロン」というスタイルも出てきています。たとえば、シャンプーやカラーなどのサービスを廃し、カットのみに限定することでコストダウンを図るカット専門店などです。競争の激しい総合サロンから脱却し、ヘアカラー、縮毛矯正、髪質改善、薄毛対策など、特定の領域で顧客の悩みに応える専門店も増加しています。

 また、社会貢献活動に取り組む理容師・美容師もいます。たとえば、店舗への来店が困難な高齢者、障がい者、療養中の人々の自宅や施設へ理容師・美容師がおもむく「訪問理美容サービス」があります。主に自治体が契約している理容師や美容師が、自宅などへ訪問してサービスを提供します。単に身だしなみを整えるだけでなく、外出が難しい人々の生活に彩りと心の充足をもたらす福祉サービスで、高齢者人口が増加する今後の社会で必要性が高まると考えられています。

配信元: ねとらぼ

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