
コミックの映像化や、小説のコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、コミックエッセイを描いているよしこさんの作品『親友に「うつ」のこと話したら』をピックアップ。
よしこさんが10月6日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、1.9万件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、よしこさんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。
■うつになったと親友に報告

作者のよしこさんがうつと診断され、休職していることを親友のうさ美さんに電話で報告した時の事。迷わず「そっち会いに行っていーの?」と言ううさ美さんは、新幹線でよしこさんの元へ。
いつも通りカフェでお茶をしながらおしゃべりし、愚痴を聞いてもらったよしこさん。一通り話が終わるとうさ美さんは、
「思ったよりきつそうだね」「顔に覇気がないもん」
とよしこさんに言う。
自分では“意外と普通”、と思っていたよしこさんは、自分よりも自分を見てくれている親友や家族の優しさに心がしみるのだった…。
作品を読んだ読者からは、「親友ってこういうことをいうんだなぁ」「うさ美が尊い存在ですね」「真の友情の話」など、反響の声が多く寄せられている。
■作者・よしこさん「いま心が疲れている人やその周囲の人の気付きに繋がってほしい」

――『親友に「うつ」のこと話したら』を漫画作品にしようと思ったきっかけや理由などをお教えください。
うつ病を罹患した当時は自分の体調のことを考えるので精一杯でしたが、現在、寛解して当時を振り返るうちに、周りの人の優しさや気遣いに本当に助けられていたなと思うことがたくさんありました。
漫画にすることで感謝を表現したかったですし、メンタルヘルスで悩んでいる人やその周囲の人に何かのヒントになればと思い発信しました。
――本作を通して伝えたいメッセージがあればお教えください
メンタルが疲れている時に自分を客観視することはすごく難しいということです。私も「自分はまだ大丈夫」と思って知らず知らずのうちに追い詰められていました。
いま心が疲れている人やその周囲の人の気付きに繋がってほしいという思いがあります。
――よしこさんが漫画を描く際に大切にしていることや意識していることはありますか?
気軽に読めて、誰かの心が少しでも軽く温かくなるような内容を目指しています。
内容は私の一経験でしかないので、ステレオタイプを押し付けないよう表現にも気をつけています。
特に今描いているシリーズは「うつ病」という病気をテーマにした内容なので、厚生労働省等のHPや医師の言葉などを引用し、情報を精査しています。
――よしこさんが描く作品の中には、以前も親友のうさ美さんが登場しています。よしこさんにとってうさ美さんはどのような存在ですか?
学生時代から十数年来の友人です。住む場所が違うのでいつも一緒にいるわけではありませんが、何かあったら一番に報告する相手です。
悩みがある時に支えになってくれる存在ですし、私もうさ美にとってそうでありたいと思っています。
――X(旧Twitter)の投稿には多くのいいねやコメントが寄せられましたが、特に印象に残っているコメントなどはありますか?
先のご質問にも通じますが、「自分自身を客観視するのは難しい」という共感の声が多く、自分だけではないのだなと思いました。
一方で、悪気のない言葉に傷ついた経験を語ってくれるコメントもあり、うさ美のしてくれたことは当たり前のことではないのだとも改めて感じました。
うさ美のことを褒めてくれるコメントには、誇らしい気持ちになりました!
――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。
うつを罹患した時は苦しかったですが、現在は寛解し、妊娠出産という人生の大きなステージを迎えることもできました。
今は育児のため更新が滞っていますが、落ち着きましたらまた経験を発信していきます。待っていていただけたらうれしいです。

