「レビー小体型認知症で突然死」についてよくある質問
ここまでレビー小体型認知症で突然死などを紹介しました。ここでは「レビー小体型認知症で突然死」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
レビー小体型認知症の末期症状について教えてください。
神宮 隆臣 医師
レビー小体型認知症における末期とは定義が難しいです。進行してしまった場合の症状は、本文中にもありますが、認知機能が極端に低下します。さらにパーキンソニズムにより体の自由も奪われ、介助が必要になることがあります。起立性低血圧などの自律神経障害により、複数の障害が出現し、命に関わることもあります。
レビー小体型認知症を発症し、寝たきり状態になった場合の余命はどれくらいでしょうか?
神宮 隆臣 医師
残念ながら、レビー小体型認知症を発症し、寝たきり状態になってからの余命は分かっていません。レビー小体型認知症の症状が出現してからの平均寿命は5年前後とする報告もあります。また、認知症全体でいえば、寝たきり状態になると6か月以内の死亡を予測する因子とされます。発症からの時間経過と寝たきり状態になってからの経過時間を参考にしてください。
編集部まとめ
レビー小体型認知症において突然死は稀ですが、時折生じます。症状の進行に合わせて起こるものと推測されています。認知症症状、パーキンソニズム、自律神経などの周辺症状などそれぞれの進行に注意して療養するようにしましょう。

